なんか手に持っていたくなる。
なんだか完全ワイヤレスイヤホンが、今この原稿を書いている自分の家の仕事場の机の上に4、5個は見えているくらいには、いろいろ使っているんですが(最近また増えた…)、そこに新しい仲間がやってきました。
Google(グーグル)の、「Google Pixel Buds Pro」です。これ気になってたんですよね。ということでさっそく使ってみました。
ペアリングが簡単
完全ワイヤレスイヤホンを使うとなると、まずやらなければならないのがペアリング。基本的に一度しかやりませんが、たまーになかなかペアリングできなくてイライラすることも。
でもPixel Buds Proはとても簡単。PixelシリーズまたはAndroid 6.0以上のスマートフォンのそばでPixel Buds Proのフタを開けて、背面にあるボタンを長押しするだけ。
あとは、スマートフォンの画面上に表示されるボタンをタップするだけ。画面の指示に従ってセットアップをすれば完了です。思ったより簡単!
もちろん、そのほかのデバイスで使う場合は手動で設定することも可能。一般的な完全ワイヤレスイヤホンと同じですね。
ペアリングが簡単だと、使う意欲も高まります。これはいいことです。
フィット感が高い
ペアリングが終わったPixel Buds Pro、今度は耳に入れてみました。装着感って重要ですから。
イヤホンの見た目は、ちょっとコロンとした感じ。これ、耳の穴にフィットするかなと思っていたんですが、想像以上にフィット感が高い!
イヤーチップが耳の奥まで入っている感覚があって、密閉感を感じます。これ、本体部分が耳の穴の外の部分にフィットしているからでしょうか。このちょっと変わった形状、実は人間工学的なものなのかも…。それくらいフィットします。
ポイントとしては、耳に入れたあとちょっとねじること。それによりフィット感が高まりますよ。
音質は一定レベルをクリア
さて肝心の音質ですが、これは想像通りというか、想像以上というか。解像感が高く、よく聞こえます。
ただし、低音がちょっとデジタルっぽさが強いというか、結構ズンズン聞こえてきて、個人的な好みとは違うかなと感じました。僕は低音はふくよかさを重視するんですが、Pixel Buds Proは直線的に耳に響いてくる感じかな。
高音に関しても、若干クリアすぎるというか、よく聞こえるんだけど長時間聞いていると疲れそうかなという感じがしました。
でも、このクラスの完全ワイヤレスイヤホンとしては、平均以上の聞き心地だと感じました。多分「ひどいなこれ!」という感想にはならないんじゃないかな。
音に関しては個人の好みでかなり評価は変わると思うので、参考までにということで。
ノイキャンの効きは予想以上!
お次はノイズキャンセリングについて。これ、かなり効いてます。周囲のノイズはサッと消える感じ。ただ、人の声は若干聞こえるような気がするので、いろいろな面で使いやすいノイキャンかな。外で使っても、オフィスやカフェなどで使っても、人の声がちょっと聞こえる感じって割と重要かなと思うんですよ。
また、外部音取り込みなんですが、これがとても自然な感じです。いかにも「外の音をマイクで集音してますよ!」って感じがしないんですよ。これには驚きました。
「完全ワイヤレスイヤホンに求めるのはノイキャン」という方は、多分満足できるレベルだと思います。
タッチコントロールが縦じゃなく横!
Pixel Buds Proは、タッチコントロールによる音量調整が、縦じゃなくて横なんです。何言ってるのかわからないかもしれませんが、このGIFを見てください。
そう、音量を調整する際にイヤホンを横方向にスワイプするんです。一般的な完全ワイヤレスイヤホンは、縦方向にスライドさせて音量調整するんですけど、こちらは横。
最初は使いづらいのかなと思っていたんですが、実際に横スワイプのほうが音量調整しやすいんです。肘を起点に動かす感じが自然で、誤操作がすくないというか。これは想像していませんでしたね。
こればかりは実際に試していただかないとわからないので、機会があればぜひやってみてください。
バッテリーシェア&ボリュームEQが便利
そのほかにもおもしろい機能があります。ひとつがバッテリーシェア。これはPixelなど、対応したAndroidスマホの機能で、有効にしておくとスマホの背面でワイヤレス充電対応デバイスを充電できるというもの。
もちろんPixel Buds Proにも対応しているので、Pixel使いならPixel Buds Proの充電がなくなっても、その場で充電できてしまいます。これ何かと便利(Pixelスマホをケーブルで充電しながら、Pixel Budsをバッテリーシェアで充電できる)。
また、ボリュームEQという機能もおもしろいんですよ。Pixel Buds Proのボリュームを小さくしたときに、低音と高音と強調して聞きやすくするというもの。ボリュームを絞ると、全体的に音量が小さくなって聞きづらくなるものですが、低音と高音が強調されるとボリュームが小さくても聞きやすくなるんですよ。
ちょっと音量絞って聞きたいけれど、音楽はちゃんと聴き取りたいというときは、ボリュームEQは便利だと思います。
万が一の紛失でも「探す」で安心
これは設定画面からの操作になるんですが、「探す」機能が使えます。万が一Pixel Buds Proを見失ったとしても、Pixelから探すことができますa。
どうやって探すかというと、「デバイスを探す」アプリのほか、Pixel Buds Proから音を鳴らすことができます。
実際に鳴らすと、最初は小さい音が出ますが、徐々に大きくなっていきます。同じ室内くらいなら気付く音量ですけど、屋外だと気付きにくいかも。まあそんな場合は「デバイスを探す」アプリを使うんでしょうけど。
なくしたときも探せるという安心感は、結構重要です。完全ワイヤレスイヤホンって、なくしやすいですから。
Pixelと組み合わせるならベストパートナー
Pixel Buds Proは、完全ワイヤレスイヤホンとしては平均以上に作り込まれた製品です。ただ、音質面は突出したものはありません。
では、どんな人の向いているというと、やはりPixelユーザーでしょう。「探す」機能もそうですし、バッテリーシェアやボリュームEQといった機能がスムーズに使えます。
ちなみに、充電ケースの質感と形状がなんだかいいんですよね。かわいらしいし、持った感じもしっくりくる。いろいろ極まっちゃってる人は、そこだけで買っちゃうかもしれないレベルです。
数多ある完全ワイヤレスイヤホンですが、Pixel Buds Proはその中でもかなり個性的。Pixelを持っている方は最優先にチェックしたほうがいいと思いますよ。
それから、本日10月6日の23時からGoogleの新製品発表会があって、Pixel 7・7 Pro・Pixel Watchも発表される見通しです。ギズモード編集部もきっちり追いかけていきますので、ぜひ見てくださいね。起きている方はTikTokライブで一緒に迎えましょう! なお、10月7日にはPixel 7/7 Proの予約が始まる予定です。
Source: Google