大手回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」が “やんちゃ” をしているらしい。その内容がテレビで伝えられたそうだ。なんだとッ!? けしからん! その実態をたしかめるために、現場を直撃したら、想像を超えるやんちゃっぷりでヤバかった!!
・やんちゃの真相
私(佐藤)が訪ねた現場(お店)は東京・板橋店である。以前は都心部にもお店はあったんだけど、今は都内の店舗はほとんど郊外型。青山や原宿にもお店はあったんだけどねえ、いつの間にかなくなってた……。
さて現場に到着してみると、この店デケエな! 258席もあるそうだ。週末は家族連れでにぎわってそうだな。
さっそくやんちゃの真相をたしかめよう。卓上のメニューを見てみると……。
これだな! やんちゃしやがって、コノヤロー!!
サーモンサラダマウンテン(税込330円 販売期間2022年10月2日まで)だと! 舐めてんのか、寿司で遊んでんじゃないよ、まったく! 「見た目すごいけど、味も最高」ってホントかよ!?
このやんちゃっぷりはテレビでも紹介されたそうだ。そりゃそうだろ、度が過ぎるってもんだ。
しかしながらこの手の商品は、実物がショボいなんてことはよくある。そこで、この目でたしかめてみたいと思う。注文してしばらくすると、新幹線型の直線コンベアで問題の商品がやってきた。
なにかが山積みになったモノが到着したけど……、ひょっとしてこれか?
これだ!! 盛ってるねえ、盛りまくってるねえッ!! めちゃくちゃやんちゃしてるぅううう!
寿司が「人間ピラミッド」のように積み上がっている。なんちゅう勢い任せの商品なんだ……。
サーモンをメインに、かっぱ寿司定番のサラダといくらが脇を固めている。近頃のかっぱ寿司は美味しくなったともっぱらの噂だ。それに乗じて、話題性を狙っているのかも。商品開発担当の「オラーーー!」って声が聞こえてきそうだ。
食べると当たり前にウマい。だってハズレの食材がないんだもの。この3種のネタが同時に口に飛び込んできたら、マズくなりようがないよね。
1皿に2貫ではなく6貫も積み上げてしまうところが、やんちゃ過ぎる。味もたしかにいいけど、振り切れてる感じがいいね。
・現場の努力
そのほかの寿司も美味しかった。2021年5月から山形県産の「はえぬき」を全店導入して、「本気シャリ」を推している。その名の通りに、味に絶対の自信を持っており、ネタなしのシャリ3貫(税込110円)で販売しているほどだ。実際、シャリはお世辞ではなく美味しい。
とくに、活〆ハマチ(2貫税込110円)の美味しさには驚いてしまった。昆布〆しているのだろうか? 深い旨味があって、軽く価格を凌駕(りょうが)するクオリティである。ちょっと来ない間にかっぱ寿司は進化していた。前とはまるで違うお店になっている気さえする。
最近の物価高で他社が値上げに踏み切るなかで、かっぱ寿司は価格改定を行わずに値段を据え置いている。お店も開発現場も、並々ならぬ努力をしているに違いない。そうでなければ、据え置きという判断は難しいはずだ。
4大チェーンのなかでは存在感が薄い印象が否めないのだが、なんとかこのままの価格を維持してがんばって欲しい。会社の問題で現場の人が辛い思いをしないことを願っている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 かっぱ寿司 板橋店
住所 東京都板橋区東新町1-48-10
時間 10:00~23:00(最終入店22:30)