JBL、クラファンに登場したサウンドバー「BAR 1000」–着脱スピーカーを体験

CNET Japan

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのサウンドバー「BAR 1000」(販売予定税込価格:14万3000円)で初となるクラウドファンディングを実施している。「充電式ワイヤレス・サラウンドスピーカー」を備え、ホームシアターの新たな形を提案する。


JBL「BAR 1000」

 BAR 1000は、サウンドバーとサブウーファーから構成する7.1.4ch完全ワイヤレスサラウンドシステム。サウンドバーの左右に着脱できるサラウンドスピーカーがつき、取り外してリアスピーカーとして使用できることが特長だ。バッテリも内蔵しているため、電源ケーブルも不要になる。

 サウンドバーにウーファー5個、トゥイーター3個、天井反射用フルレンジドライバー2個と合計10個のスピーカーを内蔵。加えて、サラウンドスピーカーにもトゥイーターと天井反射用フルレンジドライバーを備え、「音が左右に広がり、反射した音でも空間を埋める。上下左右、前方後方にも包まれ感のあるサウンドを再生できる」(ハーマンインターナショナル)と、リッチなスピーカー構成を採用する。


スピーカー構成

 サブウーファーには、250㎜径ウーファーを搭載し、力強い低域を再生。轟音を迫力たっぷりに響かせる一方、オーケストラの演奏なども数々のスピーカーで表現する。加えて、今回新搭載となる「PureVoice」テクノロジーにより、セリフなどの声成分を明瞭に再生。「リアルタイムで音声信号の声成分を解析し、声の輪郭を際立たせている。文字通り、音の洪水の中でもセリフがはっきり聞こえる技術を搭載している」とマルチな音源に対応する。


サブウーファー

250㎜径ウーファーを搭載

 特徴的な着脱式のサラウンドスピーカーは、「普段はサウンドバーの左右につけて運用し、休日など映画を見るときには後ろにもっていくとより没入感が得られる」と使い分けを提案。「ワイヤレスリアスピーカーは、他社からも登場しているが電源ケーブルが必要で、セッティングが大変。サウンドバーにサラウンドスピーカーを設置した状態でも独自の『MultiBeam』で壁反射を利用すれば、一定のサラウンド効果は得られる」と、設置の自由度を打ち出す。


リアスピーカー設置時とサウンドバーとしての使用時のサウンドの違い

 サラウンドスピーカーは、高さ56mm×幅155mm×奥行き125mmで、重量約1.4kg(1個あたり)で、サウンドバー側にもサラウンドスピーカー側にもカバーを用意し、外した状態でも美しい見た目を維持。簡単に着脱できる点も扱いやすい工夫を感じる。


取り外したときのサラウンドスピーカー。カバーがついて見た目も美しい

カバーを外すと接続部が見える

サラウンドスピーカーを取り外したあとは、サウンドバー側にもカバーがつく

 サウンドバーには小型液晶ディスプレイを設け、ボリュームや入力切り替えなどを一目で確認することが可能。「リビングで使ってほしい商品なので、リビングにくる人すべて、家族全員に使いやすい商品であることを目指した。同様の意味合いからリモコンも同梱しており、接続性を担保するとともに、音調整も細かくできる」と扱いやすさにこだわる。


リモコン

 今回、GREEN FUNDING(グリーンファンディング)によるクラウドファンディングを利用することについては「マーケットの変化を感じてのこと。以前はメインストリームがあり、そこに語りかけ、商品を提供すればよかった。しかし昨今はメインストリームよりもマイクロトレンドが肥大化している。この部分が大きくなる状況を感じている」とコメント。

 さらに「映画を見る、という行為も以前は映画館に行く、自宅ならばプロジェクターとホームシアターを組み合わせるという方法のみだったが、最近はスマートフォンやタブレットなど、その方法も多様化し、個人が自分にあった最適な解を見出している。その人たちにとって最適解を提供したいと考えたのがBAR 1000」と新たなジャンルに踏み出した理由を説明した。

 「ただ、新しいジャンルだけにどのくらいのお客様に受け入れられるかわからなかった。しかし必ず欲しいと感じてもらえるという確信はあり、この商品が刺さる層にリーチしたいという思いからクラウドファンディングという形をとった。グリーンファンディングであれば、蔦屋家電で実際に商品を見たり、触ったりといった機会も作っていただける」と話した。

 クラウドファンディングは、11月初旬にかけて実施。先着100名限定の「Super Early Bird」(18%OFF)、先着150名限定の「Early Bird」(17%OFF)などのリターンプランを用意する。

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