クラダシ×ソウゾウ、フードロス削減で業務提携–「メルカリShops」で訳あり商品の販売も

CNET Japan

 メルカリグループのソウゾウと訳あり商品などを販売する「Kuradashi」を運営するクラダシは3月13日、フードロスの削減を目指し、業務提携を締結したと発表した。

ソウゾウ 代表取締役CEOの石川佑樹氏(左)とクラダシ 取締役執行役員CEO 河村晃平氏(右)
ソウゾウ 代表取締役CEOの石川佑樹氏(左)とクラダシ 取締役執行役員CEO 河村晃平氏(右)

 業務提携の一環として、同日よりソウゾウが運営するEコマースプラットフォーム「メルカリShops」にてクラダシが販売を開始。プロジェクト第1弾として、メルカリShopsにて『春もおいしい 冬のごちそうフェア』を3月13日から3月22日まで開催する。

 ソウゾウは、2021年10月よりメルカリShopsを提供。月間利用者2000万人以上のメルカリの集客力と簡単にネットショップが開設できる強みを生かしたネットショップ事業だ。循環型社会の実現に向けて、自治体の“まだ使える”粗大ごみや、正規の販路には乗せられず、破棄されてしまう訳あり食品などの販売も促進している。

共同プロジェクト開始の背景
共同プロジェクト開始の背景
共同プロジェクトの取り組みスキーム
共同プロジェクトの取り組みスキーム

 クラダシは、ビジョンを「日本で最もフードロスを削減する会社」と定め、さまざまな理由により通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、Kuradashiで販売することで商品のロス削減に取り組んでいる。

Kuradashiのビジネスモデル
Kuradashiのビジネスモデル
日本では年間522万トンのフードロスが発生しているという
日本では年間522万トンのフードロスが発生しているという
フードロスが発生する背景
フードロスが発生する背景

 今回の業務提携について、クラダシ 取締役執行役員CEOの河村晃平氏は、「(ソウゾウの)企業理念に共感している。“循環型社会の実現”をともに実現することを期待する。その上で、メルカリShopsは弊社ではリーチしきれないユーザーにアプローチできる」と説明した。

メルカリShopsにおける循環型社会の実現に向けたこれまでの取り組み
メルカリShopsにおける循環型社会の実現に向けたこれまでの取り組み

 また、ソウゾウ 代表取締役CEOの石川佑樹氏も「(メルカリShopsを)1年以上運用する中で、購買の形が見えてきている。その中でも、食品は受け入れられている。過去の特集でも、訳あり食品は盛況。単純にどこでも買えるものではなく、ふつうには流通しない、不揃いな食品を数多くおトクに出すというのがメルカリのお客様にささっている。メルカリだからこそできること」と話した。

メルカリShopsで販売する商品
メルカリShopsで販売する商品

 なお、Kuradashi公式メルカリShopsで購入しても、これまでKuradashiで購入していたのと同様に、売り上げの一部が「クラダシ基金」に寄付される。

 今回の新規出店に合わせて、「メルカリShops×Kuradashi フードロス削減プロジェクト」も始動する。戸越銀座商店街にて、3月13日から3月15日までの期間限定で「メルカリShops×Kuradashiコラボ ポップアップストア」を出店。期間中は、賞味期限を3月に迎えるおせち食材や春以降に需要が低下する鍋商品などのシーズナル商品を低価格で提供する。

メルカリShops×Kuradashiコラボ ポップアップストア
メルカリShops×Kuradashiコラボ ポップアップストア

 フードロスのなかでも、特に季節限定で販売される商品は、ひとつのイベントで10億円を超える破棄があると推計されているという。

 また、本プロジェクトは年間を通じて開催予定であり、第2弾以降の特集についても季節に合わせて順次実施する。併せて、業務提携の一環として食品関連事業者向けセミナーの共同開催も予定しており、本事業提携を通じたフードロス削減の輪を広げるべく協働していくとしている。

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