牛乳かと思ったら蕎麦だった……。そんな冗談はさておいて、こちらの商品、パッケージの牛乳っぽいデザイン(色合い)に加えて、商品名まで変わっている。その名も『北海道深川市産のおいしいそばです』。“です” って……。
深川市に何があるのかとパッケージ裏を眺めてみると、「北海道・深川市産のそば粉に北海道で収穫された小麦粉を配合して作り上げました。」としか書いていない。深川市は蕎麦の産地なのだろうか?
ふと気になって深川市のホームページをくまなくチェックしたところ……「深川は密かなそばどころ?」なるページを発見! それによると──
「みなさんにはあまり知られていないと思いますが、実は、深川は密かなそばどころ?だったのです! 深川市のそばの作付面積・収穫量は、ともに全国で第2位! 深川で作付けされている品種は主に「キタワセソバ」です。」
──らしい! なるほど、勉強になった! というか、「深川市産」を商品名にするのであれば、このくらいまで書いておくべきと思ったりもする。それはまあよしとして……
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
5分ゆでたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
なんか……デジャブ感。食べたことあるような蕎麦である。これまでいくつかの「北海道産を売りにした蕎麦」を食べてきたが、そりゃ深川市が「そばの収穫量が全国2位」なのであれば、「北海道産」と銘打っている蕎麦=深川市産である可能性が濃厚なのであるから仕方ないか。
「家そば」か「外そば」かで言えば、まあギリギリ家かなと。この蕎麦自身の主張が見えにくいというか。逆に言えば、つゆの主張に合わせられる “つゆ活きの蕎麦” であると言えよう。つゆによって顔が変わるというか。その可能性は無限大!
──と、ここまで書いてから過去の蕎麦を調べまくったところ、つい最近食べた『北海道産そば粉・小麦粉使用 五割そば(沢製麺)』と同じ蕎麦なのでは疑惑が浮上。だってだって、カロリーや値段も完全一致しているし……。
もしかして違うのはパッケージの表面だけ? 深川市だけに、謎は深まるばかりである。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24