FZero、F-Zero、F0という車名からしてトキメキます。
公道は走れない。既存のレースのレギュレーションもすべて無視。現代の技術で最高の性能を持つクルマを作ったらどんな世界を切り開けるのか。そんなエンジニアファーストな夢を追い求めているのが、 ニュージーランドの自動車メーカーRodin Cars(ロダンカーズ)です。
新たに発表された「FZero」はまさにゲームのF-Zeroや、リッジレーサーに登場してきそうなスタイリングをもつサーキット専用モデル。戦闘機のノーズ&コックピットをフェンダーが取り囲む1人乗りのハイパーカーです。
シビアなレギュレーションで規制されているF1カーより軽い、軽自動車並みの698kgのボディに収まるパワートレインは、4.0L V10ターボガソリンエンジンをベースとしたハイブリッド。エンジンとモーターの合計パワーは1,176ps。ボディサイズは全長5.5m、全幅2.2m、全高1.13m。巨大です。
ありとあらゆる規制に縛られることなく作られるモデルゆえに、サーキットなどのクローズドコースの貸し切りや、特別な走行会でなければ走らせることができません。もしかしたら自前のクローズドコースを持つ超VIPこそが求める1台となるのかも。生産台数はたったの27台だといいますから。
2023年夏のデリバリーを目指して開発が進んでいるFZero。こんなにも実車の走行シーンを見たいと思わせるクルマは久しぶりです。
Source: Rodin Cars