特定のソフトを使用するときにのみWi-Fiの遅延が発生する原因は意外なところにあったという報告

通話ソフトウェアやオンラインゲームなど、特定のソフトウェアを使用したときにのみ大幅なWi-Fiの遅延が発生した問題をどのように解決したのかを、ITを専門とするアンドリュー・グテカンスト氏がブログにつづりました。

Resolving an unusual wifi issue • Ando’s thoughts
https://blog.ando.fyi/posts/diagnosing-an-unsual-wifi-issue/

ある日からグテカンスト氏のデスクトップPCで断続的な接続異常が発生し、ランダムに2000ms以上の遅延が数秒おきに発生するようになったそうです。グテカンスト氏は奇妙に思ったものの、当時、700kmほど離れたところへの引っ越しをしたところだったことから要因を絞り込むのは困難で、すぐさま対応することはしなかったとのこと。

その後も遅延に悩まされる中でグテカンスト氏が気づいたのは、自分のデスクトップPCをWi-Fiに接続したときにだけ遅延が発止すること、新しいPCを構築した時にも同じ問題が発生したことでした。もともと無線LANアダプターを接続しているマザーボードが原因だろうと考えていたグテカンスト氏は、新しいPCでも遅延が発生したことで何が原因なのか見当も付かなくなったそうです。また、ブラウザだと遅延は発生せず、チャットツールのSkypeやペイントツールのMediBang Paint Proなど特定のアプリを使用している時にのみ遅延するなど奇妙な動作が引き起こされていました。

そこでグテカンスト氏がMediBang Paint Proのプロセスを調べたところ、アプリケーションフレームワークのQtに組み込まれたネットワークマネージャーに問題があることが発覚。Googleで検索し、ようやくバグの報告を発見できたとのこと。この問題は記事作成時点で解決済みです。グテカンスト氏は「Qtが原因であると誰が予想できたでしょうか。(問題が発生した)8カ月前に知りたかった」と述べました。