チェーンソーのエンジンで自走するローラースケートを作り上げた猛者が登場

GIGAZINE
2022年01月30日 18時00分
動画



ローラースケートは靴底に取り付けられた車輪で地面を滑走できるアイテムですが、移動するには足を動かす必要があります。そんな煩雑さを解決してくれる「エンジンで自走するローラースケート」を作り上げるムービーをエンジニアリング系YouTubeチャンネルのFireball Toolが公開しています。

What Happens If You Use Giant Wheels As Roller Skates? – YouTube
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現代ではローラースケートというと底に小さなホイールがついた靴を想像しますが、かつてのローラースケートは靴の側面側に大きな車輪を固定するタイプが主流でした。


このタイプのローラースケートはバランスを取りにくくなりますが、その車輪の大きさから不整地の移動に適しており、当時の動画を見ると野外をすいすい移動している様子が確認できます。


「大きい車輪がいいってことなら、大きければ大きいほどいいってことでしょう?」ということでエンジニアリング系YouTuberのジェイソン・マーバーガーさんが着手したのが、車椅子の車輪を使ったローラースケートの開発です。


目標とするローラースケートは以下のように、靴部分を車椅子の車輪の軸に固定した構造。


靴部分となるのは、スノーボードとブーツを固定するビンディング。スノーボード用のビンディングは、ワークブーツに手軽に取り付けられるという点から選ばれたとのこと。


ローラースケート完成に向けて必要な残りの部分は、ビンディングと車輪を繋ぐパーツ。今回扱う車輪のハブ部分はチタン製であり溶接が困難な素材だったため、マーバーガーさんは鉄製のハブを自作して交換することに。


CAD設計ソフトウェアのSOLIDWORKSで設計したパーツをウォーターカッターで切り出し、ビンディングに取り付ける部分を作り上げました。


この状態ではバランスの関係で足側に車輪が大きく傾くため、バランスが崩れないようにする「すね用の固定パーツ」が必要。というわけで、ビンディングから引っこ抜いてきた足首保護パーツを流用してすね当てにします。


パイプは先ほどと同様の手法で接続し……


アメリカの革製品大手のTandy Leatherの製品をベルトとして取り付けて完成。


実際に装備してみた様子が以下。


長めの棒を支えになんとか走ろうとするものの、バランスを取るのが困難なようでした。


何度もコケそうになりつつ、「素晴らしい初回試験だったね、必要なことがたくさんわかったよ」とマーバーガーさん。実際に装備してみたところ前後の安定を取るのが難しいことがわかったので、続いては補助輪を作成することに。


そのほか、すね用の固定パーツもダイレクトに揺れが足に伝わっていたため、前後に可動する仕様に変更。


こうして当初の目的だった「車椅子の車輪を使ったローラースケート」は完成したわけですが、マーバーガーさんは「ここに足首を確実にぶっ壊せるような改造を1つだけ追加したいんだ」と突如発言。


その改造とは、このローラースケートに「エンジン」をくっつけること。というわけで、マーバーガーさんはSTIHL製のチェーンソー「MS 280」から刃を取り除いて、エンジンを調達。


チェーンソーのエンジンによって生み出された回転が、左足側のタイヤに伝わるようにしました。


というわけで、この魔改造版のローラースケートを装着して……


燃料を補充。


「ウォン、ウォオオン!」とチェーンソー特有の駆動音とともにローラースケートで走るマーバーガーさんの勇姿は、ムービーの15分39秒頃から視聴可能。以下の埋め込みをクリックすると、15分39秒からムービーがスタートします。

What Happens If You Use Giant Wheels As Roller Skates? – YouTube
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