ドイツっ子の夏の思い出と言えば、市民プールで食べたフライドポテトだそう。
ドイツで育ってないし、もう立派な大人だけど、夏休みの思い出を作るために近所のプールに行ってきた。
夏休みといえば、市民プールとフライドポテト
子どもたちの夏の思い出に欠かせない存在である、市民プール。泳ぎ疲れた後に売店で買ってもらった食べ物は格別においしくて特別で、脳裏にこびりついて離れない。
ドイツでも同じくノスタルジックな夏のプールだが、ドイツ人に「市民プールの思い出は」と聞くと、「フライドポテトがおいしかった」と返ってくることが圧倒的に多いのだ。
参考のために SNS で軽く聞き込みをしただけでも、何人もの人がフライドポテトの思い出を寄せてくれた。
とにかく、フライドポテトに対する思い入れが半端ないのだ。
市民プールのフライドポテトがドイツ国民にとってそんなに大事なものだったとは。もう大人になってしまったけど、ドイツの夏休みの思い出を作るために、市民プールへ向かった。
プールサイドは芝生
初の「市民プールのフライドポテト」の夢を叶えるべく、ベルリン中心部にあるフンボルトハイン公園内の市民プールにやってきた。
チケットを買って回転ゲートを通ると、水色のプールが目の前に広がる。
青い空、水色のプール、塩素の匂い。ここはドイツで、私は日本人だけど、夏休みのプールの思い出は全世界共通なのかもしれない。
外国人の私にとっても懐かしい要素満載のドイツの市民プールだが、一つだけ私が知っている市民プールと明らかに違うところがあった。
プールサイドが全て芝生なのだ。
プールの周りには木が生い茂り、芝生の上に寝っ転がったり、遊具で遊んだり、大人も子どもも思い思いに楽しんでいる。食べ物も持ち込めるので、気軽にピクニックも楽しむこともできる。
ドイツの屋外市民プールでは一般的だそうだが、日本では見たことのないスタイルである。
市民プールの定番、フライドポテト
ちょっとひと泳ぎしたら、肝心のフライドポテトを食べに行こう。
メニューを見てみよう。お目当てのフライドポテトはと言うと……
そして飲み物はどうしようか。……おや?
うーん。お昼からビールを飲むのは気が引けるが、フライドポテトにはビールが欲しい。まあ、ノンアルならいいだろう。
ビールを頼んでしまったおかげで本来の意図からちょっと外れてしまったが、許して欲しい。
揚げたイモに、大量のマヨネーズとケチャップ。恐ろしい量のカロリーだと思うが、今日はカロリーを気にしない。
プールサイドで食べるフライドポテトは、やはり特別感があっておいしかった。
大人でもこれだけ幸せな気分になれるんだから、子どもにとっては最高に幸せでスペシャルな気分なんだろうなあ。
またいつかビールとポテトの思い出を作りに来たいと思う。
やっぱりイモは偉大(そしておいしい)
これほどにもフライドポテトがドイツ人の夏の思い出に結びついてるとは今まで知らなかった。
ポテトサラダの記事を書いた時も思ったが、ドイツの人はイモに強い思い入れを抱く人々なのだな、とつくづく思う。
いろんな形でドイツ文化の一部となっているイモは、おいしくて偉大で最高である。