産経新聞社が始めたクラウドファンディング(CF)が、わずか3日で3300万円を集めた。
安倍晋三元首相の2022年9月27日の国葬に合わせ、同社は追悼企画をする。CF支援者は、新聞に名前が掲載される。
収益の一部は拉致被害者家族連絡会に寄付
産経新聞社は8月10日から、「追悼 安倍晋三元首相 ~国葬にあたり、広く社会で弔意を~」と題し、自社のCFサイト「White Canvas」で支援者を募っている。
安倍氏の国葬を行う9月27日の産経新聞朝刊に、安倍氏の功績を振り返る特別紙面を掲載する。5000円を支払えば、リターンとして本名が載せられる。複数口申し込めば、その数分の名前が載る。当日の新聞は送付されず、自ら購入する必要がある。
同社は「安倍氏の突然の逝去を受け、弔意を示したいという読者からの要望や問い合わせが、産経新聞社に多数、寄せられました」と企画の経緯を説明している。
目標金額は500万で、「産経新聞の全国版で特別紙面を掲載するための目安金額」としている。収益の一部は、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会に寄付する。寄付額は後日報告するという。
目標は開始日に達成し、11日には「想定を上回る皆さまからの弔意をお伝えしたいという想いに応えるため、特別紙面を拡大し、新たに2000名を募ることといたしました」と上方修正。12日午前時点で、述べ6791口から3395万5000円集まっている。
SNSでは「このような形で弔意を表することが出来て感謝の気持ちです」とCFへの共感が広がる一方、「これはクラファンというより、ただの協賛広告の募集なのでは?」と懐疑的な見方も寄せられている。