星撮る人はもう、シグマだなぁこりゃ…。
シグマから、LマウントとソニーEマウント向けの単焦点レンズが2本発表されました。どちらも広角レンズですが、ミラーレスに相応しい高い光学性能と機能性を携えてきましたよ。天の川を撮りたい人は、マストでチェックするべきかと!
シグマの技術を全投入。「SIGMA 20mm F1.4 DG DN」
「SIGMA 20mm F1.4 DG DN」は、究極の星景レンズを謳う珠玉の一本。シグマは過去に「20mm F1.4 DG HSM」の広角大口径レンズを世界で初めて実現し、高い評価を受けていました。今回のレンズはその後継機に相応しく、さらなる高性能を目指したそう。
みんな大好きMTFチャート。右が今回のレンズですが、もう上に張り付きっぱなしじゃないですか…! 星撮りを強く意識したレンズで、特に画面端に発生するサジタルコマフレアの改良に注力したとのこと。点像撮影ではどうしても出てしまうサジコマ、ここまでやっつけたフルフレーム向けレンズは無いんじゃないの?
星写真への意識はそれだけにあらず。MF時にピントリングを回してもピントが動かなくなるMFロック、レンズヒーターのケーブルが画角に入るのを防ぐレンズヒーターリテーナー、そしてフロントフィルターとリアフィルターの両立。そう、20mmなのにフロントフィルター付くんです!
Artシリーズらしく、ビルドクオリティも抜かりなし。レンズ構成は15群17枚、絞り羽根は11枚、最短撮影距離は23cm。重量は635gで「20mm F1.4 DG HSM」と比較すると40%もの軽量化に成功しています。ボタンや結合部はシーリングされており、防水ではないものの防滴・防塵に配慮した設計に。
希望小売価格は15万2900円、8月26日発売予定。スペックやサイズを思えばお値打ちとも思える価格です。星景写真のネクストレベルを見てみたいなら、相棒はコイツに決まりでしょう。
日常使いできる大口径広角。「SIGMA 24mm F1.4 DG DN」
同じく、F1.4の明るさをもつ「SIGMA 24mm F1.4 DG DN」。こちらも一眼レフ向けの「24mm F1.4 DG HSM」がすでにありますが、多岐にわたって改善が成されています。
こちらもやはり上付きがすごい。20mmほどではないにしても、像高が高い位置であってもコントラストが維持されています。また、このレンズは無限遠においてはゼロディストーションを実現しているそう。風景写真がはかどっちゃうねぇ。
20mmにあったレンズヒーターリテーナーは非搭載ですが、MFロックやフロントフィルター&リアフィルターの両立、防滴・防塵シーリングなどの機能は同じく搭載。20mmのフィルター径が82mmだったのに対し、こちらは72mmと一回りコンパクトなので、フットワークの面では有利かと。画角もスナップしやすいですしね。
レンズ構成は14群17枚、絞り羽根は11枚、最短撮影距離は25cm。重量は520gと非常に軽量ですが、ソニー純正にはさらに445gの「FE 24mm F1.4 GM」があり、Eマウンターには悩みどころ。セールスポイントは、やっぱり価格でしょう。
希望小売価格は13万2000円で、20mmと同じく8月26日発売予定。純正よりも8万近く安いとか、さすがにやべぇな…。大口径広角お散歩をしてみたいなら、手ごろな(手ごろか?)コイツが手が出しやすいはず。サイズ的に「SIGMA fp」とのバランスも良さそうですね。
Source: SIGMA