新型コロナの陽性確認者数が爆発的に増えている。足元では、国ごとの感染者数で、日本がダントツの世界一だ。
それにもかかわらず、政治までもが、経済をとめるな、と言い出し、現場の都合で、このタイミングで新型コロナの感染症としての分類を第2類から第5類に格下げしようとしている。
あほか。
第5類に変更すべきだったのは、2年以上前の話で、最初から第5類にしておけば、この2年間の経済的損害は最小限ですんだであろう。この2年間は、そのアクションを取らずに、いまさら、そして、世界一感染爆発している段階で格下げするのだから、タイミングが悪いし、まったく逆である。
感染者数の爆発で、病院は大変だ、施設は大変だ、と。それにもかかわらず、ここは、歯を食いしばって、行動制限は行わず、がんばると。経済のために、行動制限をしてはいけないと。
逆だ。
2年前に、行動制限を一切行うべきでなかったのだ。コロナがほとんど広まっていない状態で、学校を一斉に休校にした。それは、政治的な人気取りだったが、人気取りということは、それが国民に圧倒的に支持された、ということだ。
日本中にウイルスがほとんどないときに、政府は人々の行動を制限し、国民全員が恐怖におののき、意味のない手袋をはめ、フェイスシールドを行い、恐怖で家に閉じこもった。恐れるべき対象が存在しなかったにもかかわらず。
その同じ人々が、今度は、経済のために、行動制限はしない、飲み会はする、旅行は行く、経済のほうが大事だと。全国にウイルスが蔓延しているときに。それをさらに拡散するために。
今までは、行動制限をする必要はまったくなかった。そして、行動制限を一度だけするとすれば、いまだ。
事実、ファクトをまったく見ようとせず、感情、雰囲気、周りの動きにひたすら動かされる。つまり、頭は完全に機能停止である。思考停止、というよりも、呼吸のような無意識に行う生命活動と同種の頭脳の働きさえとまっているのではないか。
これでは、経済は衰退し続けるし、社会もうまく動いていかないだろう。
これは、政治のせいでも、テレビのせいでも、SNSのせいでもない。
個々人の、眼と頭脳が機能していないからである。