ゲノムリテラシーなき、さまよう日本:医薬品の貿易赤字は4兆円超に

アゴラ 言論プラットフォーム

本当に単なるBA5コロナウイルスなのか

  1. 日本 180,226人
  2. 米国 114,116人
  3. ドイツ 104,126人
  4. 韓国 100,182人
  5. イタリア 63,837人
  6. フランス 58,638人
  7. オーストラリア 49,579人
  8. ブラジル 46,461人
  9. メキシコ 30,497人
  10. 台湾 25,670人

で、人口密度から考えるとに日本が断トツに多くなっている。

これはWorldometersによる昨日のコロナ陽性患者数である。

COVID Live – Coronavirus Statistics – Worldometer (worldometers.info)

今日の日本は23万人を上回る感染者数が報告されている。検査を受けることができない人も多いので実態はもっと多いはずだ。あと2週間前後でピークあるとするだろうとの私の予測は変わらないが。

これまでは欧米で急増し、それに引き続く形で日本で大きな波が起こっていたが、今回は日本・韓国・台湾で先行して急増しているのが特徴である。

BA5が東アジア人に感染を起こしやすい特徴を持っているのだろうか?東アジアで現在感染急拡大を起こしているコロナウイルスにはさらなる変異が加わっっている可能性はないのか?単にBA5を検出するPCRキットを利用しているだけでは、このウイルスにさらなる変異が起こっているのかどうかはわからない。

これまでも指摘したが、日本におけるゲノム解析の遅れが、東アジアで爆発的な流行が起こっている原因解明を妨げている。すでに後遺症に関連する要因についての報告も報告されているが科学立国日本ははるかに遠い夢物語のようになっている。

日本の今年上半期の医薬品貿易赤字は2兆1000億円だ。1年で4兆円を超える赤字がほぼ確実だ。医療用のmRNAも国内で作ることもできない。司令塔なく、さまよい続ける日本の医療イノベーション、哀れなり日本だ!

AIもデジタルも明かりが見えない!悲しきかな日本の国は!

Ca-ssis/iStock


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2022年7月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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