Facebookではこれまで著作権で保護された楽曲を動画に使用することはできるものの、このような動画を収益化することはできませんでした。しかし、新たに発表された「Music Revenue Sharing」を使えば、有名アーティストの楽曲を動画で使用しながら、動画の収益化も可能となります。利用可能な楽曲はライブラリに登録されているもののみですが、動画クリエイターが楽曲を利用することで、クリエイターと著作権者の両方が広告収益を受け取ることができるようになります。
Music Revenue Sharing: A New Way For Creators to Earn Money Through Facebook Videos | Meta
https://about.fb.com/news/2022/07/music-revenue-sharing-for-video-creators-on-facebook/
Introducing Music Revenue Sharing: giving Facebook creators a new way to earn money with popular music | Meta for Creators
https://www.facebook.com/creators/music-revenue-sharing
Creators on Facebook can now earn money through videos that use licensed music | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/07/25/creators-on-facebook-cearn-money-through-videos-that-use-licensed-music/
Music Revenue Sharingを使用すると、動画クリエイターはPost Malone、Tove Lo、Grupo La Cumbia、Leah Kate、Bicepなどのアーティストが参加する幅広いライセンスカタログから人気の楽曲を自身の動画で利用し、動画から得られる収益を楽曲の著作権者と分配できます。動画クリエイターが60秒以上の動画でライセンス楽曲を使用してFacebook上で公開した場合、ライセンス楽曲を使用した動画がインストリーム広告から得る収益の20%が動画クリエイターに分配され、残りは著作権者とMetaに還元されます。
Metaによると、この機能は音楽業界では初めての試みで、このような収益モデルをFacebookのような規模で動画クリエイターに提供するプラットフォームは他にはないそうです。
動画クリエイターはこれまでライセンス楽曲を動画で使用することはできましたが、収益化することができませんでした。Music Revenue Sharingを利用することで、動画クリエイターは権利者からライセンスを受けている楽曲であるかどうかを気にすることなく、ライセンス楽曲の豊富なカタログから音楽を使った動画を作成、共有することができます。
ただし、作成されるコンテンツはすべてFacebookの収益化ポリシー、コミュニティ基準、音楽ガイドラインを満たす必要があります。これらの条件に違反した音楽や動画は、削除などのペナルティを受ける可能性があります。また、対象となる動画は必ず60秒以上とし、視覚的な要素が必要で、ライセンス楽曲そのものがビデオのメインコンテンツとなってはいけないという条件が定められています。
Music Revenue Sharingは2022年7月25日から全世界の動画クリエイターに展開されますが、まずはアメリカで対象となる動画が収益化され、今後数ヶ月のうちにその他の地域にも拡大されるとのことです。
Metaは「今後も音楽パートナーと協力し、ライブラリを拡充して、お気に入りのアーティストの楽曲をより多く取り込み、顧客体験を進化させていきます。これらの取り組みにより、動画クリエイターと音楽業界の距離を縮め、ファンとのより確かなつながりを構築していきます」と述べました。
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