当連載も16回目を迎えたが、実は製造所の都道府県は5つしか出てきていないことにお気づきだろうか? まず圧倒的に多いのは長野県で9商品。続いて北海道と兵庫県が2商品ずつ。あとは静岡、山形、以上である。
そして今回登場するのが、四国は阿波踊りが有名な徳島県。その名も『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』だ。購入場所は「西友」で、価格は税込358円。1人前179円は高価な部類に入るけども、その実力やいかに?
パッケージには「石臼挽蕎麦粉100%使用 そば湯のとれる本格蕎麦」「塩分0 食塩不使用の完熟無塩めん」「滑らかで歯切れの良い麺」などなど、魅力的なことが書いてある。これは期待。それではさっそく……
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし、
6分茹でて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
おっ……。これは予想外。うまい。うまいでござるよ。細麺で。歯ごたえ系の細麺で。実にナイスな蕎麦の味もする。独特だなぁ〜。いいねぇ〜。いずれにしても、値段に見合った味がする。
「家そば」か「外そば」かで言えば完全に外。徳島のお蕎麦屋さんで出てきたとしても、「こういうもんかな」と思うかも? となるとベスト3入りか……と思いきや、惜しくも選外、4位くらいかなぁと。
というのも、「滑らかで歯切れの良い麺すぎる」のだ。切れやすいというか、細切れ(こまぎれ)になってしまうのだ。最後の最後、せいろの上は、大量の「切れてしまった短いそば」でいっぱいになった。これはマイナスポイントだ。惜しい!
しかしながら、蕎麦のオリジナリティはピカイチ。また、蕎麦湯も十二分に出る。通の人なら一度試してみるのも面白いかもしれない。そこにあるのは、家そばではなく、外そばでもなく、唯一無二の徳島そばだ。徳島に行って、確かめたくなってくるなァ〜。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24