非常に個人的な話ですが、今年の6月24日で34歳になりました。
30歳や40歳といった区切りの歳でもなければ、厄年とかでもなし。強引に感慨深くさせようと意味づけするとしても「30代前半の最後の歳」とかその程度。「20代後半の前半の最後」である27歳だとちょっとは「三十路前か‥」と思いを馳せたりするけれど。もちろん誕生日を祝うような歳でもないしねぇ。
しかし、だからこそ印象深い誕生日に挑んでみたい。そもそも、6月24日とは自分のものだけではないのだ。6月24日とは何か。そして俺は何をするのだ。
※2006年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
6月24日とは何かを振り返る
誰しも「俺××と誕生日が一緒!」という話題で盛り上がったことがあると思う。子供の頃からそのネタといえばあの人!というのはいるけれど、あらためてネット上のフリー百科事典wikipediaの誕生日の欄で6月24日という日を確認してみる。
ま、有名人はいるんだけど、弱いとは言わないながらも決定的じゃないっての?「誕生日じゃんけん」てのがあったら確実にCクラスだ。カードゲームならレアカードゼロ。6月24日生まれの有名人の人、すまん。
それにこの日は誰の誕生日ってのより、芸能界的には「美空ひばりの命日」の方がメジャーだったりする、枠がもう「忌日」じゃなくて「記念日・年中行事」の方に入ってるからね、ほら。
‥でも林檎忌よりももっと気になる記念日があるなぁ。その下の下の下。「カラボボ戦勝記念日(ベネズエラ)」の下!そーかー、俺の誕生日は「UFOの日」かー。
ま、「UFOの日」って語感はいいものの、「1947年6月24日、アメリカはワシントン州で実業家ケネス・アーノルド氏がUFOを目撃した日」というだけのものなんですが。UFOで誕生日もいいかもなー、こういう機会がないとUFOでお祝いなんてしないもんなー‥。
ということで、34歳になりたての6月24日早朝。
誕生日ヴァーサスUFOの日アット福島という初取組、両者の間にケミストリーがスパークするのか、あえなくままどおるを買って帰るだけに終わるのか。その本拠地に乗り込んでみます。
UFO約束の地が福島山中にあった!
UFOの日に向かうにふさわしい所、と考えて向かったのは福島県飯野町。UFO目撃例が多い地と知られ、特に北部にそびえ立つピラミッド型の山・千貫森は福島全域のUFO目撃地の中心地と言われている。
その同山の中腹に設けられているのが「いいのまちUFOふれあい館」。以前エキサイトコネタでも紹介されてるのでご存じの方もいるかもしれませんが。その場所は福島駅からタクシーで3,40分かけて到着する山中。地元でもこのUFO多発地帯は有名なのか?と運転手さんに聞いてみたところ、イベントなどの際はよく人が集まるとのこと。
「実際UFO目撃した人とか周りにいます?」と聞いてみると
あぁ、たぶん普通に聞けばたいしたことない返しも金曜スペシャルのレポーターになった気がする!原住民は誰も答えてくれなかった、みたいな。原住民て。
UFOというと、もちろん実在には賛否があるだろう。でも否定論者でもSF映画は楽しんで見るだろうし。そういうリアルな部分とファンタジーの部分がUFOを語る上にはあると思うのだけど、このUFOふれあい館はいい意味で混在してる感じなのだ。
何というか、全体的にカタい感じで作られたものと、いささかユルめというか「資料館としてアリなのか?」的グッズもあり。
しかし、数多くの資料や館長から聞いた「福島県内のUFOの目撃地はいくつかの直線上に限られ、その交差点がこの千貫森」「この場所を囲むように数多くの巨石が見られる」という話を聞くと、単なるオカルトってだけでは済まされないリアリティが出てくる。
また、地域の人たちの会合や行事にも使われており、2階に上がると大広間となんとお風呂が!タオルを持ってこなかったことをこれほど後悔した外風呂はありません。
磁気の強いこのあたりの地域は水にも影響を与えているらしく、遠赤外線に近い影響を身体に与えるのだとか。大広間の方は2室あり、もうひとつの名前は「銀河」でした。ここで飯野町の町政やイベント企画が生まれたりするんでしょうか。「宇宙で生まれた町政」「銀河発のイベント」うーん、スケールでかい。
さて今回の本題である6月24日。何かイベントを特別にやってる雰囲気ではない。特別に何かやらないんですか?と聞いてみると『UFO110番』を設置しているのだという。
この2日間はUFOの目撃例や不思議な体験をされた方の情報を募集する窓口を設置してるそうで。で、今のところ連絡は?というと岩手から目撃例が一件来ただけだとか。その人も「そいや今日UFOの日だなぁ‥そういやこの前見た!」とかで思いついたのだろうか。
UFO目撃地帯である千貫森は462.5mとそれほど高い山でもなく、登れる道があるというのでせっかくだから山頂まで行くことにした。こんな感じで誘われてるし。
誕生日とはどんどん関係ない方向に行ってるようですが、気にせずご覧ください!
潜入!宇宙人多発地帯
山を登ると、定期的に宇宙人の石像が据え付けられてある。しかも1体2体じゃないから、ゼーゼーと昇りながらも彼らの登場のたび「あと一歩!」と歩く気を起こされる。
うっそうと樹が生い茂り、合間に木漏れ日が射す程度の山道は体力の消耗以外は心地よい。デカいアリ、飛び交う蝶々とこんな山道らしい山道登ったのはいつ以来やら。
ヒーコラと山を登っていく途中に、この山道の名を示すこんな看板が。
そんなUFO道をワシワシ歩いて462.5m、低いながらも息切らせて山頂に到着!
いやあ、まさか東京出てくる時は山登りすることになるとは思ってなかったよ‥。しかし、このネタを考えた時、誕生日だしUFOの日だし、UFOのひとつも見れればいいなぁ、なんて甘く考えつつやってきた。
けど見えやしない。そうそう見れるかって話だけど。でも、山頂から見える自然がまたのほほんとしてていい。
そういや下で館長さんがこういう事を言っていた。
「この資料見れば分かるとおり、千貫森という山だったり巨石だったり、UFOひとつ興味持つだけでいろんなものを見る視点が変わると思うんですよ。UFOをきっかけにいろんな興味の幅を広げてほしいですね」
たしかに、資料館に行ったあとで空を見るたびに「UFOいないかな‥」と見回してしまう自分がいる。UFOがアブダクションするのは身体だけじゃないんだ、なんつってな。
「誕生日つっても祝ってもらう歳じゃないしねぇ」なんて歳をとるたびに口癖になってくもんだけど、やっぱり何か記憶に残るものになると嬉しい。たとえそれがゴーインに記念日や誰かの誕生日と重ね合わせたものだとしても。
これから雑誌やTVでUFOの特集を見るたび、もしかしたら空を見るたびに34歳の誕生日を思い出すだろう。「へー」とは思っても、役には立たない記念日や誰かの誕生日。シャレで合わせてみても結構楽しいよ!
土日じゃなくても手軽にどーぞ。
ちなみにコレが掲載されるのは7月4日。この日の記念日といえば、
・アメリカ合衆国独立記念日(インディペンデンスデイ)
で、でけぇ!今日誕生日の人は、いろいろ独立したり、宇宙人と戦ってみたりしてはどうでしょう。あと「鎌倉幕府滅亡」の日でもあるらしいので、鎌倉でおしゃれディナーしてみるとか。