一袋2160円する干し梅がある! 京橋千疋屋「ふくうめ」

デイリーポータルZ

よのなかのものはおおむね「ピンキリ」だ。

高級なものがあるいっぽう、手ごろなものもある。

食料品にしてもそうで、食べることが好きだと日常的に上等なものを買うかもしれない。

私はどちらかというとできるだけ安く買いたいと思っている。食べるのは毎日のことだから、安く抑えたい。思えばあまり、高級の側の景色を知らないのだ。

京橋千疋屋といえば東京を中心に店舗を持つ高級果物店。そこで干し梅が売られているのに気づいた。一袋、2160円する。

今日はこの一袋2160円の干し梅こと、京橋千疋屋の「ふくうめ」を食べてみたい。

お送りするのはわたくし、編集部の古賀及子と、酸っぱいもの好きのライター小堺丸子さんです。対談形式でお送りします。

すみません、最初にぜんぜん関係ない話いいですか

※いち早く「ふくうめ」について知りたい方は飛ばしてここへどうぞ

古賀:
小堺さん聞いて?

小堺:
なに、急に。

……なに???

古賀:
本題とは全然関係ないんだけど、ここ(渋谷のデイリーポータルZ編集部で食べ比べました)に来る前に渋谷の警察署の前を通ってきたんですよ。

小堺:
ああ、警察署ありますね。

古賀:
あそこっていつも車両が出入りするシャッターがあいてるんですよ。で、シャッターの前に警察官の方が立っているんですね。

小堺:
はい。

古賀:
今日、ちょうど通りがかりにそのシャッターがカタカタって閉まっていくところだったんです。

小堺:
なんだろう、怖い話ですか。

古賀:
その閉まるすきまに、スッと入っていきそうになちゃって。

小堺:
……なんて?

古賀:
そういうこと、たまにありませんか?

小堺:
ないよ?

古賀:
わたし今ここに滑り込んで入っていっちゃったら、あと3分でこの試食会の集合時間なのにこの後どうなるんだろうって思いながら通り過ぎました。

小堺:
どういう不安よ?

古賀:
謎の不安にさいなまれながら今日は、やっていきたいと思います。

小堺:
導入として適切なんですかこれ(笑)。

古賀:
さて! 今日食べるのは高級干し梅でございます!

小堺:
干し梅、私はよく食べますよ。すっぱいものが好きなので。

古賀:
普段はどういうところでお買い求めになるのかしら。

小堺:
コンビニですかね。 

古賀:
コンビニだとおいくらくらいになるのかしら。

小堺:
160円くらいです。なんかはじまってます? これ?

古賀:
おかわいそうに。

小堺:
え(笑)、でも160円だって高いですよ!

古賀:
ははは! そうですよね。すみません大変失礼しました。気持ちがついイキってしまい。

小堺:
高級なものを持つと人はイキりたつんですかね。

古賀:
高級干し梅と、比べるために小堺さんが普段食べているものと同じであろう、セブンイレブンの干し梅を買ってきました。

コンビニの干し梅、こういうやつですな

小堺:
そうそう、こういうの食べてます。これが160円くらいですよね。

古賀:
ですね。で、対しまして、本日準備したのが京橋千疋屋の高級干し梅である「ふくうめ」です!

じゃん! 若干ななめからですが!

小堺:
京橋千疋屋? 干し梅のイメージないですよね。果物とかケーキのお店ですよね。

古賀:
そうそう、そんな京橋千疋屋に干し梅があった。というね。まずそこから驚きでしょね。

小堺:
うん。ぜんぜん知らなかった! よく見つけましたね。

古賀:
そうそう、完全に偶然見つけたんですよ。で、こちらなんですが、お値段……2,160円となっております!

小堺:
ええっ。すごーい!

じゃん!

古賀:
コンビニのやつの10倍以上。ビットコインみたいなもんですよ(?)。

小堺:
干し梅は確かにコインの形してますからね。

いったん広告です

1個あたり200円です!

古賀:
公式の商品紹介はこのようになっております。

国産のジューシーな甘みのある大粒の梅を使用した干し梅。

干し梅になってもなおみずみずしくジューシーで、ひとくちひとくち噛みしめるたびにほんのりとした甘味が口いっぱいに広がります。程よい酸味ですっぱいものが苦手な方にもおすすめです。

大粒で肉厚なので1粒でも食べごたえがあります。

古賀:
ちょっと開けてみましょう。包みもきれいで本当にすてき。

小堺:
何個入ってるんだろう。

古賀:
10個入りですね、だから1個200円くらい。 

小堺:
た・か・い! 干し梅が個別包装っていうのもまず驚くしね!

干し梅が個包装という時点ですごいありがたみ

古賀:
コンビニの干し梅が個別包装ってことはないですもんね。ちょっと見比べてみましょう。

左:京橋千疋屋 右:セブンイレブン

小堺:
おぉー! 全然違いますね。

古賀:
ふつうの方をまず食べてみてから、高級な方を食べましょうかね。

小堺:
(コンビニの干し梅を食べて)おいしい。

古賀:
うん、おいしいねえ。高い方はこれ以上どうやって美味しくするんだろう。

味が3Dで拡張していく

古賀:
高級な方は普通のに比べてだいぶ分厚いですね……。どういう味だろう。すっぱさがすごいのかな。甘いのかな。

厚みがある

小堺:
(食べてみる)……! 甘いですね!

古賀:
うん……! それにジューシー!

小堺:
うん。果物そのまま。

古賀:
めっちゃつば出ません?

小堺:
出る。なぜだ。

古賀:
コンビニの方は全然出なかったのに、高級なほうめっちゃ出る。なんでだろう、ちゃんとすっぱいから?

小堺:
確かに、甘いけど酸味もしっかりしてますよね。

古賀:
果実みたいだね。めちゃくちゃ美味しい。汗とつばが出る。西垣さん(※収録は動画で行っており、西垣匡基ディレクターが撮影してくれています)もぜひ食べてみてください。

西垣:
(食べる)うーん、なるほど。確かにめちゃくちゃ味がしますね!

古賀:
そうだ、それですね! めちゃくちゃ味がするんだ!

小堺:
それだ! 「味がする」んですね……。

古賀:
言われてみて分かりましたよ、体積あたりの味がすごいんだ。味が3Dで拡張していく。

小堺:
酸っぱい好きにはぜひ食べてほしい。すごい美味しい……!

古賀:
すっぱい好きの小堺山、動く。

すっぱいもの好き納得のおいしさ

小堺:
プレゼントにも最高ですよね。

古賀:
そうそう、基本的にはこれギフトですよね。ご自宅用には……ちょっと……無理……!

小堺:
贈って喜ばれましょう!

(おわり)

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