【訃報】作曲家・渡辺宙明さんが心不全のため96歳で死去、マジンガーZやスーパー戦隊など多数のアニメ・特撮に楽曲を提供

GIGAZINE
2022年06月27日 23時28分
メモ



アニメ「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「鋼鉄ジーグ」や、「秘密戦隊ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」に始まるスーパー戦隊シリーズなど、数多くのアニメや特撮番組に主題歌・BGMを提供した作曲家の渡辺宙明(ペンネーム:ちゅうめい/本名:みちあき)さんが老衰による心不全のため、2022年6月23日に亡くなっていたことがわかりました。96歳でした。

作曲家 渡辺宙明さん死去 96歳「マジンガーZ」など手がける | NHK | 訃報
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220627/k10013691491000.html

渡辺さんは愛知県出身。中学生のころに音楽に興味を持ち、東京大学文学部心理学科に通いながら、作曲家・團伊玖磨さんの教えを受けました。大学卒業後は大学院に籍を置きながら、諸井三郎さんにも学んだとのこと。

ちょうど大学院1年を終えたころ、父ががんの手術をして自宅療養することになり、看病のため名古屋に戻ったものの、父は間もなくなくなり、仕事を求めた渡辺さんはCBCのラジオドラマ「アトムボーイ」の仕事を得ました。しばらくは名古屋で仕事をして、再び東京に戻ると、1956年公開の映画「人形佐七捕物帖 妖艶六死美人」からは多数の映画音楽の仕事が入るようになります。

1957年から公開された映画シリーズ「スーパージャイアンツ」や、1964年~1966年放送の「忍者部隊月光」は特撮ものですが、渡辺さんは「系統としては音楽の音楽」と語っており、本格的に子ども向け作品に取り組んでいくのは1972年~1973年放送の「人造人間キカイダー」からとなります。

『人造人間キカイダー』毎週(水)18:00~東映チャンネルにて好評放送中! – YouTube
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「キカイダー」が好評だったことから、強い後押しがあってアニメ「マジンガーZ」(1972年~1974年)も担当。

【公式】マジンガーZ 第1話「驚異のロボット誕生」 <1970年代アニメ> – YouTube
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スーパー戦隊シリーズは、1作目の「秘密戦隊ゴレンジャー」から6作目の「大戦隊ゴーグルファイブ」まで連続で手がけました。

「秘密戦隊ゴレンジャー」Blu-ray BOX15秒CM – YouTube
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近年のスーパー戦隊シリーズにもたびたび参加しており、特に2021年~2022年に放送された「機界戦隊ゼンカイジャー」は大石憲一郎さんとともに劇伴を担当しました。

このほか、「サンテレビボックス席」等、サンテレビのスポーツ中継のテーマ曲として用いられる「Spring Lady Bird(スプリング・レディ・バード)」の作曲者でもあります。

「サンテレビボックス席」をはじめとしたサンテレビのスポーツ中継テーマ曲も作曲された渡辺宙明さん。
時代が変わっても、スポーツの持つ爽やかさでポジティブな精神を奏で続けてくれました。
ご冥福をお祈りします。 https://t.co/jXOLJa5Mkn

— サンテレビ????ボックス席⚾【公式】 (@3tvbox)


渡辺さんは、2022年5月にNHKで放送されたクラシックTVに現役作曲家として登場していました。

「ヒーローを奮い立たせる音楽〜作曲家 渡辺宙明〜」 – クラシックTV – NHK
https://www.nhk.jp/p/classictv/ts/14LJN694JR/episode/te/1KL73M47KZ/

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