自転車専用レーンを設けることは自転車が歩行者や自動車と衝突する事故を防ぎ、自転車での移動時間を短縮し、自転車に乗る人を増やして温室効果ガスの排出量を減らすなどのメリットがあります。ところが、スコットランドのエディンバラに設置された自転車専用レーンはぐねぐね曲がっている上に障害物まであることから、「ここを走るのはゲームより難しい」と報じられています。
A Scottish Cycle Lane Appears To Be Designed Like Paperboy
https://kotaku.com/paperboy-cycle-lane-bike-cycling-atari-scotland-edinbur-1849084667
TwitterユーザーのDave McCrawさんがTwitterに投稿した、エディンバラの自転車専用レーンを自転車で走ってみた際の動画がこれ。
Almost 20 years and £1bn+ in the making, you’ll never forget your first time on the Leith Walk strategic cycle corridor. pic.twitter.com/JGq7FGsgUp
— Dave McCraw (@david_mccraw)
目前に伸びている黒い部分が自転車専用レーンですが、マンホールがあったり蛇行していたりと、見るからに走りにくそうなのがわかります。
実際に走ってみると、しっかり自転車専用レーンを走ろうとすると何度も自転車を傾けて曲がることになり、自転車技能を競う特殊なコースを走っているような気分に。
自転車専用レーンのすぐ横に電柱や街灯があるだけでなく、なぜかレーンが途切れている部分もあります。ここは左手がスーパーマーケットだそうで、ドアを出た買い物客がそのまま自転車専用レーンを突っ切る危険性もあるとのこと。
大きな障害物も多く、結構なスピードで走っている動画を見るとぶつかりはしないかとヒヤヒヤします。
歩行者用レーンと自転車専用レーンが複雑に入り組んでいるため、歩行者が普通に自転車レーンを歩いていることもしばしば。
車道に出るしかないこともあります。
しかも自転車専用レーンは非常に凸凹しているようで、カメラのスタビライザーモードをオフにした以下の動画を見ると、サイクリストにとって非常に乗り心地が悪いであろうことが察せられます。
海外メディアのKotakuはMcCraw氏の動画を紹介して、エディンバラの自転車専用レーンは新聞配達アルバイトを行うアーケードゲーム「ペーパーボーイ」の実生活バージョンだと述べています。
by Mobygames / Atari
スコットランドの自転車専用レーンは路面電車を走らせる総額2億700万ポンド(約340億円)のプロジェクトの一環として建設され、2022年春に開通したばかりです。ところが、McCraw氏のように多くの人々が自転車専用レーンへの不満を訴えており、別のメディアも自転車専用レーンの問題点を報じています。
Scots council slammed for leaving lamp posts in middle of cycle lane
https://www.deadlinenews.co.uk/2022/03/23/scots-council-slammed-for-leaving-lamp-posts-in-middle-of-cycle-lane/
海外メディアのDeadlineは、自転車専用レーンのど真ん中にポールが建っている以下の画像を掲載。「新しい自転車専用レーンは事故を待ってる状態だ」「真ん中のポールを避けても縁石のへこみにはまってしまうのでは」「何度かぶつかりそうになった。本当に危ない」といった市民の声を取り上げています。
by Deadline
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