パブロ・ピカソが愛娘のために作った「お絵描き教本」が見つかる

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20世紀の最も偉大な芸術家のひとりとされるパブロ・ピカソが、自身の娘に「絵を描いたり色を塗ったりする方法を教えるために使ったスケッチブック」が発見されました。なお、このスケッチブックを発見したのはピカソの孫娘です。

Found: the ‘how to draw’ books Pablo Picasso created for his daughter | Pablo Picasso | The Guardian
https://www.theguardian.com/artanddesign/2022/jun/11/found-the-how-to-draw-books-pablo-picasso-created-for-his-daughter

ピカソは長女のマヤ・ルイス・ピカソが5~7歳の時に、動物・鳥・ピエロ・曲芸師・馬・鳩などが描かれた遊び心満載のイラストで埋め尽くされたスケッチブックを作成しました。このスケッチブックはピカソが娘のために行った「絵の描き方をマスターするための印象的な試み」であると海外メディアのThe Guardianは記しています。なお、マヤさんはピカソが描いたサーカスの絵に「10」という数字を付け、世紀の画家の絵を採点していたことがわかります。

他にも、ピカソは17世紀に活躍したフランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの童話「キツネとブドウ」を題材に、ブドウを食べようとするキツネの魅力的な絵を2つ描き、このうち片方をマヤさんが色塗りしたそうです。

他にも、ピカソは鉛筆を使って一筆書きで「シンプルで美しいワシ」を描き、その形状と純粋な線への愛情を娘に伝えたとThe Guardianは記しています。


これまで公開されていなかったピカソが愛娘のために作ったお絵描き教本には、ピカソが展示会の招待状を使って娘のために作った折り紙なども含まれているそうです。ピカソの孫娘であるダイアナ・ウィドマイヤー・ルイス・ピカソさんは、保管されている家族の資料の中で教本を偶然見つけたそうです。この教本を母親のマヤさんに見せたところ、すぐに当時のことを思い出してくれたとのことで、ダイアナさんは「非常に感動的な瞬間で、私はとても興奮しました」と語っています。

以下はピカソがマヤさんのために展示会の招待状を使って折った、鳥の折り紙


ダイアナさんは自身が見つけた教本について、「時々、母と祖父は別々に同じ絵を描いて、完成した後に正しく絵を描く方法を母に伝授するということを行っていたそうです。また、犬や帽子を描くこともありましたが、祖父は特定のひとつのものを描くためにスケッチブックのページ全体を使っています。また、祖父はサーカスのワンシーンのような特定のシーンも描いており、とても面白い内容となっています」と語りました。

マヤさんによると、特に第二次世界大戦中は色鉛筆やノートが不足していたそうですが、父親のピカソと一緒にキッチンで絵を描いていた瞬間が一番の思い出であるそうです。当時を振り返り、マヤさんは「アパートの中で温かい場所はここだけでした」と語っています。


ダイアナさんは美術史家・キュレーター・ジュエリーデザイナーとして活躍している人物で、「Picasso sorcier」というピカソを題材とした書籍の著者としても知られています。ダイアナさんはピカソ美術館で、ピカソとマヤさんの絆に関する展示を企画していたそうですが、教本自体は「偶然発見した」と述べています。

なお、ピカソ美術館で行われるマヤさんを題材とした展示会は、2022年12月31日まで開催される予定。展示会ではマヤさんの肖像画や私物、写真のほか、ピカソが描いたお絵描き教本も一緒に展示される予定です。

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