「キング」再来。MSIが貫禄のゲームノート「TITAN GT77」を発表

GIZMODO

本命あらわる!

ちょうどアップル発表会がリアルでもオンラインでも盛り上がりを見せていた6月7日未明、ところ変わって台湾ではMSIが(また)新作ノートPCをオンラインで発表しました

はい、今年3度目なんですよ。どんだけ発表会やるの〜と思いきや、今度こそ本命の見せ所でした。

王の帰還

Image: MSI

出ました! フラッグシップシリーズ「Titan GT」シリーズ最新作、Titan GT77 12UHS/12UGS

2019年発売のTitan GT76以来ひさしぶりのアップデートとなり、司会者のDerek Chen氏が「王の帰還」と表現していたのが印象的でした。

では王の貫禄はいかほどかというと、MSIによれば前作と比べてパフォーマンスは200%アップ薄さは半分になったとのこと。

スリムマッチョな筐体

まずは完全にリデザインされたシャーシを見ていきましょう。

スポーツカーの美学にインスパイアされたデザイン

Image: MSI

排気口に取り付けられた新しい「Mystic Light Bar」が七色に光る!

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光りのパターンはキーのRGBバックライトと連動していて、好みにカスタマイズ可能

Image: MSI

フルサイズメカニカルキーボードはCHERRY MXスイッチを採用。キーごとに光る

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超スリムなベゼル。さりげないけどかっこいい

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ボディを大幅にスリム化。薄さは23mm

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中身もキング

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気になるスペックですが、CPUはインテル第12世代Corei9-12900HXを搭載(最上位仕様)。

GPUはNVIDIAのGeForce RTX 3080 Ti(12UHSモデル)、またはGeForce RTX 3070 Ti(12UGSモデル)から選べる仕様になっています。MSI独自のオーバーブーストテクノロジーをもってすればGPU+CPUの最大消費電力は250Wにものぼり、向かうところ敵なしのパフォーマンスを発揮してくれそうです。

熱暴走対策も

Image: MSI

ゲーミングPCは一般的にスペックが上がるほど発熱しがちですが、そこは新しく開発された「Cooler Boost TITAN」テクノロジーでカバー。ファン4つとパイプ7本が合わさった冷却システムは、ほぼ筐体の半分の面積を占めるほどデカい!

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17インチのIPSディスプレイは圧巻の4K(3840×2160ドット)。リフレッシュレートは、4Kディスプレイとしてはほぼ最高レベルの120Hzです。シーニックなAAAタイトルもeスポーツ系も余裕でこなせるスペック。

DDR5スロットが4つ搭載されていてメモリは最大128GBまで拡張できるほか、ストレージはPCIe Gen4対応のSSDが3基、PCIe Gen5対応のSSDが1基。何テラバイト行けるのか。

ポート類はHDMI 2.1ポート×1基、USB 3.2 Type-Aポート×3基、USB 3.2 Type-Cポート×2基(Thunderbolt 4にも対応)、SDカードレーダー、Mini DisplayPort、RJ45型ジャックが揃っています。

重量もキング

もはやデスクトップPC並みの性能となっていますが、重量は3.3kgとやや重めなので気軽に持ち運べないのはネックかも。バッテリーは4セルの99Whrで、これは99Wの電力を1時間供給できることを意味しているので、外出先で使うときにはACアダプターを持参したほうが無難かもしれませんね(最大消費電力250Wのモンスターですから)。

台湾をはじめ海外ではすでに販売され始めたTitan GT77ですが、日本にいつ上陸するかは未定で、お値段も未発表です。

キングのほかにも新作が続々

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15年前からゲーミングPC道まっしぐらのMSIは、このほかにもインテル第12世代CPU搭載のRAIDERシリーズとVECTORシリーズの最新版を同時発表しました。新たにクリエイター向けに開発された「CreatorPro」シリーズも含むと、今回発表された新作は4モデル。

MSIのノートPCはとにかくラインアップが豊富なことで有名ですが、今回の発表でさらにその幅が広がった感がありました。

Reference: MSI
Images: MSI