プライバシー重視を掲げるDuckDuckGoのブラウザーアプリが、サードパーティ製トラッカーをブロックする中でMicrosoftだけを例外として許可していることが判明し、波紋を呼んでいる。
これは海外のセキュリティ研究者がTwitterで報告しているもので、新しくリリースされたAndroid/iOS用の「DuckDuckGo Privacy Browser」は、MicrosoftのLinkedInおよびBingのトラッカーだけは通過させているという。この指摘に対してDuckDuckGoのCEOであるGabriel Weinberg氏は、同研究者への返信で、Microsoftとの契約によって指摘されたような状況になっていることを認めたうえで、さらなる改善に向けて取り組んでいる最中だとコメントした。「ユーザーの個人情報は一切収集しない」との売り文句に例外があることを事実上認めた格好で、この件について外部から指摘されるまで一切公表しなかったことが批判を集めている。同社は間もなくMicrosoftからの保護を強化するアップデートをリリースするとしているが、より厳しい目にさらされることは間違いなさそうだ。