デリバリーサービス「出前館」を運営する出前館は、出前館のオリジナルブランドを展開するゴーストレストラン事業「DeKitchens(ディーキッチンズ)」を本格展開すると発表した。
DeKitchensは、出前館が食品メーカーなどと開発したメニューを参加施設や店舗に提供し、調理を委託する事業だ。
同社ではこれまで、店舗を持たないフードデリバリー専門店の起業希望者をサポートする「インキュベーションキッチン」、イートインスペースを持たずキッチン1つで開業できるデリバリー専門店「クラウドキッチン」など、時流や状況に合わせた事業展開してきた。
DeKitchensでは、これらのノウハウを活用しながら、出前館に加盟する飲食店だけでなく、全国各地の調理スペースを持った施設が雇用と場所の活用促進を図れるように、より手軽にデリバリーに参入できる仕組みを構築している。
具体的に、従来のゴーストレストランでは、メニュー開発から食材の調達、包材の確保などすべて自前で準備する必要があったが、DeKitchensではデリバリーメニューもすでに整ったものを提供する。
さらに、食材費や包材費などを出前館が負担するため、参加施設や店舗は調理器具やある程度の設備が整っていれば、初期コストをかけずに導入できるという。
DeKitchensで提供しているブランドは、「ご当地ラーメン横丁」「ジューシー!唐揚げトリップ」「台湾屋台中華粥「コンジー」とルーローハン」「ジューシー!ハンバーグハッシュ」の4つ。現在、DeKitchensでは全国に60店舗を展開している。
今後は、参加施設や店舗の新たな売り上げの確保につながることを目指し、8月までに全国150店舗以上の展開、そして2022年中には計300店舗の展開を目指す。