大ヒット曲「残酷な天使のテーゼ」を手がけた作詞家・及川眠子さんが2022年5月18日、同曲の間奏で流れるコーラスについて、編曲担当から聞いた秘話をツイッターで明かした。
ファンらの間で謎に包まれていた当該部分の歌詞は、「ファリヤーセタメソ、ファリヤートゥセー」だという。投稿では歌詞の意味も伝えている。
「残酷な天使のテーゼのコーラス、なんて歌ってるの?」
歌手の高橋洋子さんが歌う同曲は、1995年に放送開始したアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌として人気を博し、カラオケの定番楽曲としても長期に渡って幅広く愛されている。
及川さんは18日、同曲に携わった作編曲家の大森俊之さんと前日に対談したとツイッターで切り出した。「ずっと疑問に思ってたことを四半世紀も経った今さら聞いた」とし、
「残酷な天使のテーゼのコーラス、なんて歌ってるの?」
と尋ねたという。1番と2番をつなぐ間奏には賛美歌のようなコーラスが挿入されており、歌詞の意味を考察するファンも現れていた。及川さんは「あのコーラス部分は私が書いてない」と補足したうえで、大森さんの答えを、
「正解は『ファリヤーセタメソ、ファリヤートゥセー』
突然に宇宙から下りてきた言葉らしい。笑」
と明かした。また続く投稿では、下記のように同曲の制作秘話を伝えている。
「他の作詞家に決めてたけど及川さん書いてと発注もらって、(編注:歌手の高橋)洋子ちゃんは所属が別メーカーなのに暇だからいいよと借り入れされて、大森さんは宇宙から得体の知れない言葉が下りてきて笑、奇跡なのか何なのかで作られた『残酷な天使のテーゼ』。しかも全員、面白いけど売れないだろうなと思ってた笑」
さらに、次のように所感を述べた。
「そんな楽曲が四半世紀以上経った現在もカラオケのランキング上位にいる。みんな歌ってくれている。ただ、関わった人たちと深くいろんなことを話してみると、奇跡とはいかないまでもそこに不思議な偶然が重なってたりする。その偶然は『縁』とも呼ぶ」
明かされた秘話を受けてツイッターでは、「衝撃の事実」「今までずっと疑問だったのが遂に解決ww」「…聞いたままだった事に驚き、それ以上に降りてきた言葉だったとは…」「まだまだエヴァには謎がありすぎる…!」など驚きが広がっている。
及川さんの投稿によると大森さんとの対談は今後、音声配信プラットフォーム「Artistspoken(アーティストスポークン)」で配信が予定されているという。同曲をはじめとして、「魂のルフラン」などエヴァ関連楽曲の制作について語っているとする。