PFU、スキャナー全製品を「リコー」ブランドで販売開始 読取速度が毎分40枚のADFスキャナー「RICOH fi-8040」など、同ブランド初の新製品を発売

INTERNET Watch

 株式会社PFUは4月6日、同社のスキャナー全製品を同日より「リコー」ブランドで販売開始すると発表した。イメージスキャナー「fiシリーズ」「SPシリーズ」および「ScanSnap」を順次、同ブランドで販売開始する。

 リコーブランド初の新製品として、業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」の2機種を発表。A4サイズ対応のADFスキャナー「RICOH fi-8040」と、A6サイズ対応のフラットベッドスキャナー「RICOH fi-70F」の受注を同日より開始した。fi-8040は6万4500円(税別)で、出荷開始は5月17日の予定。fi-70Fは4万8000円(税別)で、4月7日より出荷開始。

 PFUは2022年よりリコーグループの一員となっており、今年8月末までには、日本国内を含めグローバルの全地域のスキャナー出荷を全てリコーブランドに切り替える予定だ。日本および世界各国のウェブサイトもリコードメイン(ricoh.com)で順次運用開始。イメージスキャナー「fiシリーズ」および「ScanSnap」のウェブサイトも、リコーブランドとして公開する。

エントリーモデルの後継機種「RICOH fi-8040」、PCレスでのスキャン・保存が可能に

A4サイズ対応ADFスキャナー「RICOH fi-8040」

 fi-8040は、従来のエントリーモデル「fi-7030」(税別5万円)の後継機種にあたり、読み取り速度は毎分40枚/80面(カラー、300dpiの場合)。従来機種の1.5倍に高速化した。このほか、1日あたりの読み取り枚数も、従来機種の4000枚から、fi-8040では6000枚へと強化されている。

 手差し・単送モードにも対応し、A3サイズのドキュメントの読み取り時に、従来機種で必要だったオプションのキャリアシートを使わずに行えるようになった。

 スキャナー本体に、4.3インチのカラータッチパネルを装備。インターフェースはUSB 3.2に加えて、有線LAN接続にも対応。新機能「DirectScan」によって、あらかじめ設定しておくことで、スキャンしたイメージデータを、PCレスで社内のネットワークフォルダーやFTPサーバーへ直接保存したり、メールで送信したりできる。

4.3インチのカラータッチパネル。管理者が事前にジョブを設定しておき、利用者はタッチパネルの操作だけでスキャンを実行可能。PCレスでスキャンする際にも、読み取ったイメージデータのサムネールの一覧表示ができるため、読み飛ばしや画像トラブルがないかを保存前に確認できるほか、メール送信前に送信先や読み取り枚数、ファイルサイズなどを確認できる

 さらに、サーバーソフトウェア「PaperStream NX Manager」を使用すれば、業務アプリケーションやクラウドサービスとも連携が可能。

 本体サイズは292×157×143mm(幅×奥行×高さ)、重さは3.1kg。

運転免許証・保険証などを読み取る「RICOH fi-70F」も、従来機種より高速化

 fi-70Fは、自治体や病院・店舗などの窓口において、運転免許証や保険証などの本人確認書類をスキャンする用途をターゲットとした製品。「fi-65F」の後継機種にあたる。インターフェースはUSB 2.0/1.1。

 光学解像度が600dpi、本体サイズが45×234×40mm(幅×奥行×高さ)、重さが0.9kgというコンパクトな筐体はそのままに、ACアダプター使用時の読み取り速度をアップした。例えば、A6カラー原稿を150dpiで読み取る場合、fi-65Fでは1.3秒だったのがfi-70Fでは1.0秒に短縮。同様に、200dpiでは1.7秒から1.3秒へ、300dpiでは2.5秒から2.0秒へ、600dpiでは5.3秒から5.2秒に高速化された。

 なお、USBバスパワーでも駆動するが、その場合の読み取り速度は従来機種と変わらず、150dpi/200dpiでは2秒、300dpiでは2.5秒、600dpiでは5.3秒。

 標準添付ソフト「PaperStream」もアップデートし、QRコードの認識精度が向上した。従来は0.4mm/セルまでだったが、0.28mm/セルにも対応。印刷された小さなQRコードやインクジェットプリンターで印刷したQRコードも高精度で認識できるとしている。

Source

タイトルとURLをコピーしました