5兆円企業を「サイドプロジェクト」からつくったTwitter創業者の辣腕

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Twitterの創業者でもあるジャック・ドーシーがCEOを務める「Square」は、どのようにしてお金を稼いでいるのでしょうか?その興味深いビジネスモデルについて、海外メディア「CNBC」が解説しています。

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*Category:テクノロジー Technology|*Source:CNBC ,wikipedia

Squareが簡単なカード決済システムを開発した目的とは?

「Square」は、どんなスマートフォンやタブレットでも簡単にカード決済の処理ができるようになる画期的なサービスです。現在、Squareは時価総額260億ドルにまで成長する大企業になっています。

「Square」は当初、Twitterの創業者であるジャック・ドーシーのサイドプロジェクトとして始まりました。

ドーシーはSquareを立ち上げた際、大企業向けではなく、中小企業をターゲットにしようと考えました。中小企業が大企業よりも、はるかに優れたツールを使えるようにしたいと考えたのです。

そしてSquareは小さな企業には導入が難しい高価なレジを必要とせず、スマートフォンやタブレットでスムーズな支払いができる仕組みを多くのビジネスオーナーに提供しました。Squareは、買い手と売り手のために素晴らしい体験をデザインしたのです。

では、Squareがどうやって稼いでいるのか、そしてこの成長はどこまで続くのでしょうか?

Squareの始まりは2009年のセントルイスのガラス工房から始まります。この工房を経営していたジム・マッケルベイは、国内の多くの中小企業経営者と同様に顧客を獲得する為にクレジットカードの決済を受け入れるべきか、あるいは支払い方法を限定するべきかで悩んでいました。

そこで、コンピューター科学者であり経済学者でもあるマッケルヴィーは、彼のような中小企業経営者のために、手頃でシンプルなカード処理システムを作る必要があると考えたのです。

マッケルヴィーは、それを実現するために旧友のジャック・ドーシーに協力を依頼しました。

彼らは、カード決済に必要なモノの全ては、当時普及し始めた「iPhone」の中に全てあると気が付きました。iPhoneには、コンピュータチップ、ネットワーク接続、サインを書くためのタッチパネルが揃っています。唯一足りないのは、カードを読み取るカードリーダーだけだったのです。

そこで2人は、イヤホンジャックに差し込める小さな四角いリーダーの製造に取り掛かりました。そして、2010年に四角いリーダーが公開されました。社名のSquareはこの四角いリーダーから由来しています。

Squareは利用時の一定の手数料と引き換えに、このリーダーを無料で配布しました。

Squareは他社とは違い、複雑な契約や追加料金を必要としません。そしてさらに取引にかかる0.15ドルの手数料も廃止しました。

そして、2011年には、5万台のリーダーを出荷し、6,600万ドルの決済を処理したと言われています。

Squareのハードウェア担当者はSquareの哲学として、できるだけ多くの人に使ってもらえるようなシンプルなものを作ろうと考えていたそうです。

実際にsquareは、無料で手に入り、すでに持っているスマートフォンと接続し、無料のアプリをインストールすれば、たった5分で使い始める事ができます。

これは、現金のみの支払いしかできなかったハウスクリーニング店やレストランで突然クレジットカードが使えるようになるということです。

しかし、Squareの提供後、興味深いことが起こり始めます。今までの標準的なカード決済システムを問題なく設置できるような企業でも、Squareを使い始めたのです。

そしてSquareは、2013年には年間150億ドルを処理するようになりました。

さらにSquareは、企業が追加料金を支払って利用できるハードウェア、ソフトウェア製品、エコシステムを提供することで更にビジネスができると考えました。

そして、Squareはレジの代わりになる「Square stand」「給与計算などの管理に役立つソフトウェア製品」さらには「中小企業向けローン」を始めます。

ドーシーはこの勢いに乗って、2015年にSquareを上場させました。それは、モバイル決済のSquareがビッグボードで株式公開するというテック業界にとって重要な日になったのです。

Squareの370万株は11.20ドルでオープンしました。これは非常に素晴らしい価格です。ドーシーは、Sのquareがビジネスを加速させ続けたから、ここまで来ることが出来たと話しています。

しかし、この10億ドル企業の株価は失速し始め、1年足らずの間に3度もIPO価格を割り込んでしまいます。

専門家たちは、当時TwitterとsquareのCEOであったドーシーに2つの大企業を同時に経営できるかという疑問を持ち始めました。

ドーシーは素晴らしい起業家ですが、2社が同時に上場企業として文化的な変化を遂げるのは難しいという声や、フルタイムのCEOが必要という声が出てきました。

そして、ToastやCloverのような新しい流行の決済企業がSquareの中核市場に押し寄せ始めます。その後、Squareは予想以上に損失を計上してしまいます。

Squareは結局、これまでと同じような収益を挙げることは難しいと評価されるようになってしまいます。しかしドーシーはまだ諦めていませんでした。

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