「Windows 10」バージョン「20H2」「1909」、サービス終了

CNET Japan

 Microsoftは米国時間5月10日、月例セキュリティパッチ「Patch Tuesday」をリリースした。これは「Windows 10」のバージョン「20H2」と「1909」にとって、最後のセキュリティアップデートとなるため、同社はユーザーにアップグレードを促している。

 MicrosoftはMessage Centerで、次のように述べている。「2022年5月10日時点で、Windows 10バージョン20H2『Home』エディションと『Pro』エディション、Windows 10バージョン1909のすべてのエディションはサービス終了に達した。5月10日に公開した2022年5月のセキュリティ更新プログラムが、これらのバージョン向けの最後の更新プログラムだ。この日以降、これらのエディションが動作しているデバイスには、最新のセキュリティ脅威に対する保護を提供する月例セキュリティ更新プログラムと品質更新プログラムは配信されない」

 5月の月例セキュリティパッチでは、74件の脆弱性が修正されており、その多くがWindowsに影響を及ぼすものだ。なかでも「CVE-2022-26925」はすでに悪用されており、主にWindowsサーバーなどに影響がある。

 Windows 20H2(October 2021 Update)は、2021年10月にリリースされた。同社は2022年1月より、対象となる20H2マシンをWindows 10 21H2自動アップデートしている。それに伴い、Windows 11同様に、機能更新プログラムの頻度をこれまでの年2回から年1回へと移行した。

 サポート期間は、2021年11月にリリースされたWindows 10 21H2の「Home」「Pro」エディションが18カ月間、「Enterprise」「Education」が30カ月間だ。Windows 11の場合、「Home」「Pro」が24カ月間、「Enterprise」「Education」が36カ月間サポートされる。Windows 10の21H2以降のアップデートは、2022年後半に行われるとみられる。

 バージョン20H2および1909のユーザーは、早急に移行することが重要だ。今後、毎月のセキュリティ更新プログラムが配信されず、ランサムウェアやマルウェアに感染するリスクが高まる可能性がある。

 同社は「Windows Update」で、Windows 10のサポート対象外バージョンなどを自動的にアップデートするという。

 今後、セキュリティ更新プログラムが配信されないWindows 10 20H2のエディションは、「Home」「Pro」「Pro Education」「Pro for Workstations」だ。Windows 10のバージョン1909は、「Home」「Pro」「Pro Education」「Pro for Workstations」がちょうど1年前にサービス終了を迎えている。

 10日以降、Windows 10 1909でサポート対象外となるエディションは、「Windows 10 Enterprise」「Education」「IoT Enterprise」だ。

 Microsoftは企業ユーザーに、Windows 10からWindows 11へとアップグレードするように促している。同社は最近、社内のデバイス19万台を5週間でWindows 11にアップグレードしたことを明らかにした。しかし、ハードウェア要件を満たしていない一部の古いデバイスは、移行できなかったという。

 ユーザーは、自分のデバイスがWindows 11のシステム要件を満たしているか、「PC Health Check」アプリを使って確認できる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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