関西住みで、京都は志津屋のパンを知らない人はいないだろう。特に “カルネ” が良いのだ。シンプルだからこそ際立つ美味しさ、そして何度食べても飽きが来ない。
本来であれば毎日買いに行きたい勢いであるが、いかんせん京都に住んでいないと難しい。そんなカルネ難民に朗報だ。なんと『SIZUYA特製カルネマーガリン』が売っているではないか!! ひゃっほう!!!!
・京都のソウルフードカルネ
関西圏外の方は、カルネって何ぞやと思うかもしれない。まあ福岡におけるマンハッタンみたいなものだ。いわゆるソウルフードというやつである。多分。
50年ほど前(2022年現在)に誕生して、今や日に1万個ほど売れるらしい。人気だなあ。記者も京都に用があるときは、必ずと言っていいほど購入してしまう。
中身はとてもシンプルだ。パンにハムと玉ねぎ、そしてマーガリンが塗られているだけ。材料を見る限り誰でも作れそうなのに、家で作ってみても同じにはならない。
きっと志津屋だけの秘密的な、ナニかがあるのだろう。そう思っていたのだが「SIZUYA特製カルネマーガリン」(税込870円)は “ご自宅でいつでもカルネの味を楽しめる” と謳っている。
いくら特製といえど、マーガリンひとつでカルネのあの味が完成するなんて。そんな都合の良い話があって良いのだろうかと、訝(いぶか)しみながらも、いざ購入だ。
・マーガリンはたっぷり目に塗ろう
まず驚くのが『SIZUYA特製カルネマーガリン』のサイズ。業務用と書いてあり、500gと結構なボリュームだ。スーパーで売っているバターの数倍はあり、使い切れるか不安だ。
気を取り直して、カルネの再現に取り掛かろう。パッケージには親切にも、カルネの作り方が書いてある。ちなみに同商品はネット通販も行っており、そちらにはマーガリンのほかパン(カイザーロール )やボンレスハムが付いてくる。
おそらくこちらのセットを使った方が、よりカルネの味に近づけることだろう。そうは思いつつも、パンなどは自身で用意することにした。
レシピの通り薄くスライスした玉ねぎを水にさらし、マーガリンを湯せんし、パンにマーガリンを塗って具材を挟めば完成だ。簡単である。
どれどれとかじってみると、なるほどこれは……めちゃめちゃカルネの味ですね! けっこうしっかり目に塗ったが、そこが良かったようだ。
ジュワっと、素朴な旨味があふれる味に仕上がっている!! とても良い。普通に食パンに塗って、ハムを乗せて食べるだけでも美味しいではないか。
こんな企業秘密の塊のような商品を販売してしまって良いのだろうか。太っ腹としか言いようがない。ありがとう、志津屋……!!!!
カルネに慣れ親しんだ人はもちろん、今まで食べたことがない人でも大満足すること請け合いだ。量が気になるところだったが、こりゃああっという間に使い切ってしまいそうだぞ。