NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は4月27日、同社のコンシューマー向け事業を7月1日よりNTTレゾナント株式会社に移管すると発表した。
株式会社NTTドコモ、NTTコムウェア株式会社とNTT Comが2021年12月14日に発表した「新ドコモグループの組織の再編成を実施」に基づくもの。法人事業ブランド「ドコモビジネス」のもと、NTT Comに法人事業を統合する一方で、NTT Comのコンシューマー向け事業をNTTレゾナントに移管する。
そのうえで、NTT Comが保有するNTTレゾナントの全株式をNTTドコモに移管し、NTTレゾナントをNTTドコモの完全子会社とする。NTTドコモのコンシューマ営業戦略のもとで経営方針を統一し、意思決定の迅速化を図ることで、多様なニーズに対応したサービスの提供と、顧客基盤の拡大を加速するとしている。
移管の対象となるのは以下のサービス。移管に伴いユーザーが手続きなどを行う必要はなく、7月1日以降も特段の変更なく継続して利用できるとしている。
利用中のメールアドレスやパスワード、お客さま番号などの変更もないという。また、利用料金の請求や収納業務は引き続きNTT Comが行うため、支払い方法の変更もない。
- コンシューマー向けインターネット接続サービス:OCN光、OCN for ドコモ光、OCN光 with フレッツなど
- コンシューマー向けMVNOサービス:OCNモバイルONE
- コンシューマー向けその他オプションサービス
今後、NTT Comでは、法人事業に経営資源を集中することで、大企業から中小企業まですべての法人ユーザーをワンストップでサポートする営業体制を構築する。それとともに、移動・固定融合サービスや5G・IoTなどの新たな先端ソリューションを拡充していくとしている。
NTTレゾナントでは、従来より提供している「goo」の各種サービスと、新たに加わるインターネット接続サービス、およびMVNOサービスの運営を一体的に担うことで、各サービスの連携を強固にし、ユーザーの生活がさらに便利に・豊かになるように努めるとしている。