【ポテ通】決して “安かろうまずかろう” ではないことを教えてくれた恐怖のポテト / カンバ通信:第155回

ロケットニュース24

ジャンボ。日本には「安かろう悪かろう」という言葉があるとゴー(羽鳥)から聞いた。それはポテトの世界も同じであるとオレは思う。事実、高いポテトは例外なく美味く、かつ安全だった。ところが……!

オレがこの連載で求めているのはケニア最強のポテト。安くて美味くて、かつ安全。それを追い求めているからスラムにも攻めたりするのだが、今回はスラムではなく、その辺の道沿いにあるポテト屋に行ってみた。

その店の中はゴミだらけだった。スラムでもないのにひどく汚れており、ポテトが入ったショーケースは電気がOFFになったまままだった。きっとポテトは冷えている。そんなのやだ。だからオレは女将(おかみ)に言った。


「なあ、ポテト、冷えてるから揚げなおしてくれない?」


すると女将はこう言った。


いま電気が来てないんだよ


「えっ」


いま電気が来てないの


「……」


大丈夫、食べられるから。あのお客さんたちも食べているでしょ



食べるの? 食べないの?


あまりの迫力に、オレは注文せざるを得なかった。そして、そのポテトはとても冷たくて美味くなかった……というか味がしなかったので、コショーをたっぷりかけて食べきった。残したらまた怒られる気がしたからだ。

そして食べ終えてから3時間後、私の腹はガス(屁)でパンパンになり、さらに「グーム、グーム(gooom,gooom)」と鳴っていた。

ちなみにポテトの価格は100ksh(約100円)だった。いつも50kshの安ポテトで腹を壊しているけれど、まさか2倍の価格のポテトでも腹を壊すとは思わなかった。

この世には、「高い、まずい、危険」もある。「安かろう悪かろう」ではなく「高かろう、悪かろう」もあるんだと。皆も気をつけて。クワヘリ。

執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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