カルビーの『ぬれじゃが』がえらく完成度高いでござる → 自分でも作ってみたところ…

ロケットニュース24


「ぬれせんべい」という商品がある。シナっとしていながら、それでいてジューシーさもあるあの感じ、個人的には結構好きだ。肉厚なせんべいだからこそ、なせる業なのだろう。

……と思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。あのカルビーが『ぬれじゃが』なる商品を出しているではないか。どれほどの ぬれっぷりか、さっそく味わってみるとしよう。

・カルビーすごい

『ぬれじゃが 甘辛しょうゆ味(税別151円)』は当初、Calbee+(カルビープラス)のみで販売されていた。2022年4月現在は、全国のセブンイレブンでも販売している模様。


店舗によって売っていなかったり売り切れだったりと、状況は異なるだろう。どうしても気になる場合は、事前に最寄りの店舗に問い合わせてみてほしい。

記者は運よく購入することが出来たので、持ち帰り開封することにした。それにしても、ポテチを『ぬれ』状態にするのはなかなかに難しいように思う。

せんべいよりも薄く、パリサクッとしているからこそ、細心の注意を払わねばあっという間にシナシナになってしまうに違いない。若干の不安を抱きつつ、購入した袋を開封だ。


すると、思いのほかパリッとしたポテチが登場した。手に持っても、べたつきこそすれ、ぬれっと感はない。とは言えどことなく、ぬれせんべいの雰囲気に近いものはある。

これは期待できるのでは……? そう思いながらかじってみると、なるほど。中央部分はサクッと、しかし周りはシトっと、そしてジューシー。

せんべいの硬さがあってはじめて実現するかに思えた、あのぬれ具合に近いものを、うまいことポテチでも表している。これはまさしく『ぬれじゃが』だ。カルビー、すげえな。


・再現してみた

食感がクセになるし味が濃いので、ビールのツマミにもちょうど良い。とは言えこちらの商品、一袋が30gなのだ。パクパクっと、すぐに食べ終えてしまう。個人的には、もう少し量があれば嬉しい。

2袋、3袋と買ってもよかったのだが、欲しい人は他にもたくさんいるだろう。ここはいっちょ、自分でも作ってみようではないか。シンプルな味のカルビー商品を使えば、再現できるかもしれない。


ちょうど『ぬれじゃが』の横あたりに『春ぽてと あま旨塩味(税抜143円)』が売っていたので、今回はそちらを採用だ。その形状がぬれじゃがに近い上に、塩味なら何にでも染まりやすそうだからである。


凹凸のある形は味が染み込みやすく、恐らく しっとりの秘訣ではないかと考えている。『ぬれじゃが』のパッケージには「甘辛しょうゆを染み込ませた」とあるので、タレを作って浸してみることにした。

原材料を見ると、かつおエキスやこんぶエキスも使われているようなので、使うしょう油はだし醤油にしよう。鍋に酒、醤油、砂糖を1対2対2くらいで入れて火にかける。


ふつふつとして来たところで火を止めて、器に移した『春ポテト』に匙(さじ)を使ってかけていく。全体に絡みついたところでラップをかける。味ムラができないよう、ときおり箸で混ぜるなどして数分放置。


その後シトっと感を出そうと、8秒ほどレンジにかけてみた。果たしてその出来や如何に。実食である。


・全く同じとはいかない

まずは今一度『ぬれじゃが』を食べてみよう。サクッ、シトっ、ジュワっと感がとても良い。そして自作の『春ポテト ぬれじゃが』だ。


ふむふむ……思ったよりは近いのでは? 本家『ぬれじゃが』のサクッとさはやや薄れるが、シトっ&ジュワっはそこそこクリアできている気がする。


しかし、サクッとさが『ぬれじゃが』の魅力のひとつでもある。『ぬれじゃが』はカルビーが手間暇かけて完成した商品であるに違いない。一朝一夕に作れました、とはいかないのも当然だ。

ただし夜分遅く、近くにセブンイレブンがないけども『ぬれじゃが』が食べたい、普通のポテチなら手元にあるぜ、という時の応急措置くらいにはなりそうだと感じた次第。

そんな機会が果たして訪れるかどうかは分からないが、万が一の際には試してくれよな! 

参考リンク:セブンイレブン
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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