コントローラのスティックを傾けているだけなのに、なんだか息切れしてきた気もするよ。
メタバース内の空間というと、小さいワールドは部屋単位、大きくてもちょっとした街並みといったサイズ感のものが多いのですが、藤原龍さん( @lileaLab )がVRChatとclusterで公開した「富士山VR」はでかい。ちょーでかい。歩ける範囲だけでも、五合目より上の富士山全域がまるごと入っているワールドです。さすがにでかいので、VRChatのほうはPC VR環境でなくては入れないのですが。
八合目まで20分でたどり着ける
エントランスエリアにある縮尺模型?は、登山ルートおよび標高を重ねて表示できます。観光地にある案内模型のようで、なんとなく親しみやすさも感じる。
しかしそこから五合目あたりに行くと話が変わります。この景色って富士山のもの?と認識できず、大きさが把握できなくなるのです。
八合目あたりまで進むと、なんとなく頂上の形が把握できるようになってきますが、いや、ここまで進むのも大変だった。VRだから登山ルートをスルーして一直線に進めるとはいえ、20分ほどかかりました(リアル富士山だと数時間かかるのですが)。
火口に降りても大丈夫!
そして富士山の頂上からの景観をどうぞ。
火口に寄っての観光、撮影もよし。
火口にだって安全に降りることができます。VRだからね!
なおこちらの富士山VRのワールド名を見ると、「Mount Fuji -Beta-」と書かれてあります。そう、このワールドはあくまでベータ版。静岡県がG空間情報センターで公開した3次元点群データをもとに、藤原龍さんがメッシュを作り、テクスチャを貼って作った仮想富士山なのです。
もともと静岡県は、県内各所の3次元点群データを公開するVIRTUAL SHIZUOKAプロジェクトを推進しており、2021年7月に起きた熱海・伊豆山の土石流災害のときも、静岡県はドローンで撮影した崩落現場の3次元点群データを公開。そのデータを用いてVR視察できる3Dデータを作る有志も現れました。
現在のVIRTUAL SHIZUOKAのエリアは、なんと人口カバー率100%。富士山だけではなく、河津七滝ループ橋や世界遺産である韮山反射炉などの3次元点群データもありますよ!
Source: VRChat