あなたはコストコの「超巨大チョコエッグ」を覚えているだろうか? 重量は6キロ、総カロリーは3万1848kcal、価格は2万2998円──。その後さらっと9998円に緊急値下げされた、様々な意味でヤバすぎた巨大チョコレートのことである。
あれからおよそ1年、どうやらコストコはこの時期になると「超巨大チョコレート」を販売せずにはいられないらしい。2022年の新作はウサギ、その名も『イースターバニーチョコレート』だ! てか絶対に売れねェェェエエエ!!
・2022年はウサギ
まずはざっと『イースターバニーチョコレート』の商品概要を説明しておこう。現在コストコで販売中の『イースターバニーチョコレート』はカナダのメーカー・ロシェ社の商品で、価格は9998円。商品名にある通り、うさぎの形をしたチョコレートである。
重さは3.5キロで、総カロリーは驚異の1万8000kcal。昨年の「超巨大チョコエッグ」と比較するとやや見劣りするが、それでもとんでもない破壊力を秘めた “チョコレートモンスター” と言っていいだろう。
・隠し切れない狂気
さて『イースターバニーチョコレート』と「超巨大チョコエッグ」の最大の違いはその形。うさぎちゃんの形をしたチョコレートなんてさぞ可愛いかと思いきや……
意外とこぇぇぇええええええ!
微妙に溶けている箇所も相まって『イースターバニーチョコレート』からは狂気を感じざるを得ない。ぶっちゃけ「こんなチョコレートどうすんだ?」と思っていたところ、ニコニコで登場したのが当サイトの “アホの上司” ことYoshioである。
「バニーちゃんメッチャ可愛いでしょ? コストコで発見した瞬間にピンと来たんだわ!! もうさ、俺くらいになるとチョコとかどうでもイイんだよね。俺はペットとして購入してるから」
チョコレートを……飼うだと? 相変わらず何を言っているのかよくわからないが、Yoshioはニコニコしながら『イースターバニーチョコレート』を開封し始めた。それでもやはり……
怖いよ!
むしろこっちが喰われそうだよ!!
とか言ってるうちに、Yoshioが「バニーちゃんを連れて散歩に行ってくるわ!」とハシャぎ始めた。巨大なチョコレートを連れ歩くおっさん……これは人様に迷惑をかけてしまう可能性が高いため、やむなく私も後を追うことにした。
・微笑ましい光景
バニーちゃんをそっとそっと優しく抱きしめるYoshio。そのあまりにも優しい眼差しは、もはやペットではなく我が子のようである。最初は馬鹿にしていた私であったが、Yoshioの心からの情愛に感化されてしまったのだろうか?
花を見せてあげるYoshio。
すべり台をすべるYoshio。
揺れるYoshio。
ここまで可愛がってもらえる『イースターバニーチョコレート』なんて、きっとこの世にはいないハズ。「よかったね、バニーちゃん」なんて思っていたのだが、散歩が終わり事務所に戻ったところ異変が起きた。というのも、Yoshioのスキンシップが想像以上に激しかったのだ。
「バニーちゃん……」
「がわいいィィイイイイ!!!!」
「ちゅきちゅきい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
先ほどまで可愛がっていたバニーちゃんにかじり付くYoshio。うむ、完全にホラーである。どうしちまったんだ、Yoshio。バニーちゃんを飼うんじゃなかったのか?
「はぁはぁ、すまん。実は俺チョコレートが大好きで、頬ずりしてるうちにチョコ欲が抑えきれなくなっちゃったみたいだ。……ハ? バニーちゃんは? バニーちゃんはどうなった?」
バニーちゃんは食われていた。
そもそもチョコレートを飼うと行為に無理があったのだろうか? こうしてYoshioとバニーちゃんの物語はあっけなく幕を閉じた。1つだけ言えることがあるとするならば「イースターバニーチョコレートと同じくらいYoshioがヤバい」ということである。
信じあえる喜びも
傷つけあう悲しみも
いつかありのままに愛せるように
Time goes by
──完──