Samsungは2022年4月7日に開催されたGalaxy発表イベントで、ミドルクラスの5G対応スマートフォン「Galaxy A53 5G」を日本国内でもリリースすることを発表しました。このGalaxy A53 5Gは2021年にリリースされたGalaxy A52sの次世代モデルとうたわれていますが、ベンチマークテストの結果からむしろ性能はGalaxy A52sよりも下がっている可能性を、スマートフォン関連情報サイトのCompareDialが指摘しています。
The new Samsung Galaxy A53 5G is 33% slower than the Samsung Galaxy A52s
https://www.comparedial.com/news/the-new-samsung-galaxy-a53-is-33-slower-than-the-samsung-galaxy-a52s-285
Geekbench 5によるGalaxy A52sのベンチマークスコアが以下。シングルコアスコアが750前後で、マルチコアスコアが2500~2600といったところ。
これに対して、Galaxy A53 5Gのベンチマークスコアが以下。シングルコアスコアは500~700、マルチコアスコアは1600~1800で、確かにGalaxy A52sと比較すると少しスコアは落ちている印象を受けます。
なお、日本国内モデルであるGalaxy A53 5G SC-53Cのスペックは以下の通り。
・SoC:未公開、CPU8コア
・ディスプレイ:約6.5インチ Full HD+/Super AMOLED 有機EL
・アウトカメラ:約6400万画素/約1200万画素/約500万画素/約500万画素
・インカメラ:約3200万画素
・バッテリー容量:5000mAh
・内蔵RAM:6GB/8GB
・ストレージ:128GB/256GB
・重量:189g
・防水・防塵:IPX5/X8・IP6X
CompareDialは、「このスペック低下の原因はSamsungが自社開発のチップに切り替えたことが理由である可能性が高い」と述べています。Galaxy A52sはQualcommのSnapdragon 778Gチップを搭載していますが、CompareDialによればGalaxy A53 5GはSamsung独自開発のExynos 1280を搭載しているとのこと。
Samsungは公式サイト内で「コア性能が最大6%向上、グラフィック性能が33%向上、機械学習性能が43%高速化」と宣伝していますが、注意書きにはSnapdragon 750Gを採用した前々世代モデルのGalaxy A52 5Gと比較したものだと述べています。
CompareDialによると、SamsungのExynosチップを搭載したヨーロッパモデルのGalaxy S22は、Snapdragon 8 Gen 1を搭載したアメリカ・グローバルモデルよりもスペックが低かったとのこと。「SamsungがなぜSnapdragonを捨てたのかは不明だが、自社製チップを使うことで、Qualcommのチップを購入するコストを抑えている可能性が高い」とCompareDialは述べました。
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