メジャーな店からちょっとマニアックな店まで、さまざまなチェーン店を取り上げているロケットニュース24。
特にコーヒーチェーンはスタバにコメダ珈琲店、ドトール、タリーズとよく取り上げている印象なのだが……意外なことに、珈琲館の記事が1本もないことに気づいた。鳥取のすなば珈琲すら何度もネタにしているのに、まさかの珈琲館スルーである。ありえない。
コメダが東海地方から全国展開して以来ちょっと押され気味な気もするけど、珈琲館って最高の喫茶チェーンだと思う。
・クリームソーダもナポリタンもある
チェーン店でありながら、古き良き喫茶店の香りが残っている……。珈琲館の魅力はなんといってもそこである。ちょっと渋い。だがそこがいい。
居心地のいいゆったりとした席。そして、品数豊富なメニュー！ 喫茶店にあったら嬉しいな……という定番メニューはだいたいそろっている。「夢の喫茶店」といっても過言ではなかろう。
珈琲は豆の種類も豊富だし……アレンジ珈琲もいろいろある。
最近、インスタ映えで人気のクリームソーダや、なつかしいミックスジュースにレモンスカッシュ。
サンドイッチにナポリタンにカレー。
ケーキにパフェもある〜〜〜！
「お茶する？」となったときに、片方は腹ペコで、片方はご飯を済ませてきた……なんてこと、けっこうある。そういうときって、店が決まりづらいんだが、近くに珈琲館があれば誰もが満足できるのではなかろうか。店舗によって品ぞろえは違うものの、バリエーションが多いっていいよね。
・ホットケーキが美味しい
数あるメニューの中でもイチオシは「トラディショナルホットケーキ」である。珈琲館のホットケーキは、ホットケーキブームになる前から美味しいことに定評がある。
最近よくあるフワシュワ系のパンケーキや、高さのあるどっしり系パンケーキとも違う。昔ながらのホットケーキなのだが、銅板でしっかり手焼きされている。まず佇まいがよい。キツネ色の焼き目がキレイで、美人なホットケーキって感じである。
ホットケーキの生地自体は甘めで、ふっくらしてまるでケーキのよう。これが塩気のあるバターとよく合うのだ。シロップなしでも美味しい。コーヒーと合わせると幸せ……。
レトロな喫茶店に入ってホットケーキを注文すると、たまにレンジの音が「チーン」と聞こえてくることもあるので、チェーンでホットケーキが手焼きの店があるのはありがたい。
・グラタンパンもうめえ
さらに、数年前にメニューに仲間入りした「焼きたてホワイトグラタンパン」も他ではなかなか食べられないメニューでおすすめ。
熱々のグラタンを食べたあと、ホワイトソースがしみしみになったフランスパンを食べるのがうまいのだ……。
見た目に反してボリュームがあるので、喫茶店のパンメニューには珍しくお腹いっぱいになる。いつまでも変わらないと見せかけて、こうして新しいメニューが入ってくるところにグッとくる。
・居心地がいい
茶色を基調とした店内は過度におしゃれすぎず、座席も作業するのにちょうどいいくらいの広さ。イージーリスニングっぽいBGMが流れていて、客層は若者から年配の人までいろいろで……。珈琲館には究極に居心地のいい「普通さ」がある。
似たようなジャンルのチェーン系喫茶だとコメダはけっこう混んでいるイメージなのだが、珈琲館はほどよく空いている。この安心感よ……！
居心地がいいうえに一部のコーヒーメニューは2杯目を半額で飲める。
さらに最近は、コンセントやFree Wi-Fiが使える店舗もある。これは「長居してください」いや「一生いっしょにいてくれや」と言ってるようなものではないか……。
迷走するチェーン店も多いなか、珈琲館は究極のスタンダードを続けていきながら、メニューが増えたりWi-Fiが使えるようになったりと今風にさりげなく進化している。
目立たないけど、よく見たら自分を貫くめっちゃいい男、それが珈琲館である。
トレンドに敏感でモテモテなスタバや、気のおけないドトールもいいけれど、私は一生添い遂げるなら、居心地の良さと遊び心を忘れない珈琲館みたいなタイプがいい。
