東京ビッグサイトで開催中の「2022国際ロボット展」に展示された、「マツケンサンバ」を歌いながら拍手をするロボットがSNS上で注目を集めている。ロボットは3台で、リズムに合わせて左右に首を振りながら、頭上で軽快に手を叩く。
J-CASTニュースは2022年3月10日、このロボットの開発会社に取材した。
「めちゃめちゃ元気出るロボいた」と拡散
ロボットの名前は、「ビッグクラッピー」。高さは90センチで、全身は鮮やかな赤色で塗られている。柔らかい素材でできた手を頭上で叩く。丸い顔には、大きな目と厚い唇がついている。リズムに合わせて歌うように唇が動き、顔の向きを変えることができる。
2022年3月9日から12日まで開催される国際ロボット展に展示され、「幸せなら手をたたこう」「楽しいね」などの楽曲を奏でている。展示された3台は、複数でハーモニーを奏でるほか、真ん中の台がソロを歌い上げる際には両端2台が合いの手を入れるように手拍子を打つ姿も披露した。
「マツケンサンバ」を演奏する様子は9日、ツイッターで動画とともに「めちゃめちゃ元気出るロボいた」と拡散され、大きな注目を集めた。投稿は10日18時点までに7万7000リツイート、16万8000「いいね」を超える反響があった。動画は約224万回以上再生された。
ロボットを開発したのは、ロボット・玩具の販売や、アプリケーション開発を手掛けるバイバイワールド(品川区)。代表取締役の高橋征資さんは、取材に対し、開発経緯を次のように説明した。
ビッグクラッピーは、柔らかいロボットを研究していた高橋さんが大学生のころに制作した拍手マシンを製品化したものだ。柔らかい特徴を生かしたロボットの動作でコミュニケーションをとることや、音楽パフォーマンスに応用することを目的として、2013年に開発を開始。初期モデルは2018年5月に発売された。
2020年には拍手の音を改良した「拍手ロボット ビッグクラッピー 2020」を発売した。より人間のような拍手を奏でることができるようになったという。