【悲しい】最近『普通のカレーまん』がどこにも売っていないので井村屋の業務用カレーまんを大人買いしてみた! すると想定外の落とし穴が…!

ロケットニュース24

一体いつから『カレーまん』の人気は低迷してしまったのだろう? セブンイレブンとローソンの店頭をのぞいてみても、訪問時にはカレーまんそのものが取り扱い無し!

かろうじてファミリーマートが『チーズカレーまん』を販売していたが、私のようなオールド・カレーまんフリーク(古きカレーまん野郎)にとって、これを「カレーまん」と呼んでいいかは微妙なライン。俺たちのカレーまんがチーズ頼みでギリギリ生存している有様とは。

カレーパンはあれほどの人気を誇っているというのに、一体なぜ? いつからこうなった??

・プレイバック昭和〜平成

なお、私のいう “普通のカレーまん” とは『井村屋のカレーまん』ならびに類似した製品のことを指す。コンビニが数を増やす以前はスーパーや八百屋にスチームマシンが置かれており、セルフで中華まんを取り出すスタイルが一般的だったと記憶している。

少なくとも東京で “普通のカレーまん” を売る店は、ここ10年ほどで絶滅寸前にまで数を減らした。私がよく利用するのは『上野公園の売店』だが、自宅から片道1時間ほどかかるため「いつでも手軽に」というわけにはいかない。近くに井村屋を売る店がある人……うらやましいぞ!

またスーパーで売られるパック入りの中華まんに関しても、『肉まん』『あんまん』『ピザまん』が多く売られる中『カレーまん』を見かけることはほぼ無い。後輩であるはずのピザまんにその座を追われるとは、まっこと無念の極みである。


・できれば使いたくなかった裏技

「いつでも気軽に普通のカレーまんが食べたい」という気持ちを抑えきれなくなった私は先日、ついに “井村屋の公式通販サイトで箱入りのカレーまん(業務用)を大人買いする” という禁じ手を決行した。本当はお店でホカホカのを買いたいが……致し方あるまい。ポチッといこう。


待つこと1週間……



キタァ!!! 夢にまで見た井村屋のカレーまん!!!!!!!


なんと “あの袋” もオマケで付いてる!!!! この時点で満足度200パー超え!!!


井村屋は電子レンジで温め可能な『パック入り中華まん』も展開しているのだが、やはりと言うべきか、現在のところカレーまんが非実装。今回注文した箱入りのカレーまんは “蒸し” 専用の商品となっている。許されるなら本当は手軽にレンジで済ませたい……。

しかし井村屋の『お客様相談ルーム』に問い合わせてみると、当然ながら「レンジ調理はおすすめしておりません」との答えが返ってきた。レンジ調理でも食べられないことはないが、 “皮が固くなる” “すぐに冷たくなる” 等のマイナスが生じてしまうのだそうだ。

ってことで人生初の “蒸し” に挑戦。カタカタと吹き出す蒸気がおいしそう!

ウワーーーッ!!! 表面が少しグズグスになったあたり、昔よくスーパーで買ったカレーまんそのもの! 懐かしすぎて泣きそう!

うめぇ!!!!!!!! これが不人気だなんて世の中狂ってる!!!!


タマネギ、ニンジン、ジャガイモがゴロゴロの硬〜いカレーあんに、カレー風味香る黄色い皮……やっぱカレーまんはこうでなくちゃいけない。何度も言うけどカレー大国ニッポンでカレーまんが不人気だなんて「どうかしている」としか言いようがない。国民はもっとカレーまんを応援するべきだ。


・ただし重大な問題が

井村屋の箱入り冷凍カレーまんは24個入りで税込2880円。1個あたり120円と、お店で買うのとほぼ同じ価格である。

ただし……ここで問題となってくるのが、合計5000円(税込)以下の注文の場合、送料が1100円かかること。こうなると1個あたり約166円となり、やや割高感が否めなくなってしまう。


そこで送料を浮かせるべく、24個入りの箱を2つ(カレーまん計48個)注文した結果……



冷凍庫に入りきらない事態に!!!!! 当たり前である!


そこで私は仕方なく、残る24個のカレーまんを “冷蔵庫” で保存することにした。冷凍食品を冷蔵した場合の消費期限は明確じゃないが、一般常識に照らせば「余裕を持って5日」といったところだろう。

つまり “1日あたり約5個のカレーまんを5日間” 食べ続ければ、何ら問題なく1箱を消費できるという計算になる。さすがのオールド・カレーまんフリークも、1日5個食べ続ければ飽きるのだろうか……? 未知なる戦いが今、始まろうとしている……!


・5日間食べ続けた結果

なお念のため、公式には推奨されていないレンジ調理(ただレンジで温める方法)にもトライしてみたところ……

「 “蒸し” のほうが圧倒的にウマいが、レンジでも全然イケる」ことが判明した! 表面カサカサで内部はぬるいが、中には「逆にコッチが好き」という方もおられるのではなかろうか。

ちなみに冷凍食品研究家として知られる当サイトの原田記者によれば、蒸し専用の中華まんをやむなくレンジで調理する場合は “水を入れたカップの上に中華まんをのせ、ラップをして温める” という方法がオススメなのだそうだ。

実際にやってみるとコレ、かなり “蒸し” に近い仕上がりになる!  “蒸し” が面倒で注文をためらっていた方、今すぐGO!

さてカレーまん生活初日は、あっという間にノルマの5個を平らげた私。なんなら6個目も食べたい気分だったが、明日以降にそなえてホドホドにしておくとしよう。

2日目、3日目もランチのみで5個完食。自分でも驚くほど飽きる気配がない。むしろ日を追うごとにカレーまんが好きになっていく気がする。


そして……


5日間カレーまんチャレンジは、飽きゼロのまま最終日を迎えたのだった。


結論:井村屋のカレーまんは毎日食べても決して飽きない


その後は健康維持の観点から “1日1〜2個まで” と制限を設けたものの、その問題さえクリアできれば、私は恐らくカレーまんを主食として生きていけると思う。やはり思い切って通販してみて正解だった。今後は冷凍庫を拡張し、常にカレーまんをストックしておく所存だ。

街から『普通のカレーまん』が姿を消して10年前後。ひょっとして今の若い世代には「普通のカレーまんを食べたことがない」という方も多いのではなかろうか? 日本の伝統を守るため、親御さんにはぜひとも井村屋の業務用カレーまんを通販してみてほしいと思う。みんなの応援がひとつになれば、きっとコンビニにも普通のカレーまんが帰ってくることだろう。

参考リンク:井村屋ウェブショップ
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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