ロシアの金融機関と紐付けられたApple PayやGoogle Payが利用不可能になっていることが判明

GIGAZINE
2022年02月28日 12時30分
メモ



ウクライナ侵攻を行うロシアへの各国の規制強化が強まる中で、ロシア国内の金融機関と紐付けられたGoogle PayやApple Payサービスが利用できなくなっていることが、ロシア中央銀行により発表されました。

Карты всех платежных систем в России продолжают нормально работать | Банк России
https://cbr.ru/press/event/?id=12720

Some Russian bank customers have been cut off from Apple Pay and Google Pay – The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/26/22952191/russian-bank-customers-apple-pay-google-pay-financial-sanctions-ukraine

ロシア中央銀行によると、VTB Group、Sovcombank、Novikombank、Promsvyazbank、およびOtkritie FCBankといった国内の金融機関が規制を受け、これらが発行したカードでロシア国外のサービスを利用することができなくなっているとのこと。これにはGoogle PayやApple Payが含まれ、支払い方法として登録できなくなっている模様です。

なお、これらのカードはロシア国内では引き続き使用可能だとのこと。ロシア中央銀行は「顧客のすべての資金は保存され、いつでも利用できる」と説明しています。


2020年に記録された統計データによると、同年におけるロシアで最も使用されているオンライン決済サービスはロシア貯蓄銀行が提供するSberbank Onlineであり、回答者の83%が使用していると答えています。この統計データにおいて、Google Payは第5位でシェア29%、Apple Payは第9位でシェア20%です。ただし、海外メディアのThe Vergeは「これにはGoogle PayとApple Payの非接触型モバイル決済としての性質が考慮されていない」と記し、非接触型決済としてはさらなるシェアを誇っていた可能性があるとしています。


ロシアのウクライナ侵攻に関しては、欧州連合やアメリカ、イギリス、日本、オーストラリア、台湾などが制裁を行うと発表しており、特に欧州連合とアメリカ、イギリス、オーストラリアは前述のロシア貯蓄銀行を含む複数の銀行の外国保有資産を凍結していると、Business Insiderが報じています

欧州委員会やアメリカ、イギリスなどはロシアの一部銀行を国際間の決済システムである国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除することに合意し、金融規制を強める動きをみせています。アメリカ政府は「一部のロシア銀行をSWIFTから排除することにより、これらの銀行は国際金融システムから切り離され、グローバルに運営する能力を損なうことになります」と説明しています。この金融規制により、今回のような外部サービスの利用不可を含む規制がさらに広がると予想されています。


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2022年02月28日 12時30分00秒 in Posted by log1p_kr

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