身長170センチメートル以下の男性は「人権ない」などと発言したプロゲーマーの問題で、同じチームに所属する別のゲーマー兼マネージャーについても、ツイッター上の「暴言」が話題になり、チームを運営する「ブロードメディアeスポーツ」(東京都港区)が2022年2月18日、このゲーマーも契約解除したとチームの公式サイトで発表した。
この問題では、大阪を拠点にしたプロeスポーツチーム「CYCLOPS athlete gaming(CAG)」に所属する女性プロゲーマー・たぬかなさんが、「170ないと、正直人権ない」などとライブ配信で発言してネットで炎上し、同社が17日にたぬかなさんとの選手契約解除を発表していた。
「チームで検討して不適切だったと判断」
ツイッターなどでは、同じチームに所属するマネージャーの「Kbaton(コバトン)」さんも、自らのツイッターで暴言を重ねていたと話題になり、17日になって、まとめサイトも取り上げる騒ぎになっていた。
コバトンさんは、2016~17年ごろにかけて、障害者や同性愛者への差別的な言葉を使った暴言を何度もツイッターで書いていた。
たぬかなさんが炎上したときも、「俺の所属チームで草」「こんな大事になるとは思わんかったわw」と笑いごとのような投稿をしていた。
こうしたツイートに対しては、批判が相次ぎ、18日までにアカウントが削除された。
ブロードメディアeスポーツにJ-CASTニュースが18日に聞いたところによると、コバトンさんは、プロゲーマーとして同社の前身の会社と選手契約しており、その後、20年12月に同社と再び契約していた。同時に、たぬかなさんとは別のゲーム部門のマネージャーをしていた。
コバトンさんについては、同社が18日、同日をもって選手契約を解除したとCAGのサイトで明らかにした。
同社の担当者は同日、取材に対し、理由を次のように説明して謝罪した。
「昨日からネット上でツイッター上の発言に対する指摘があり、チームで検討して不適切だったと判断し、処分を発表しました。今回のことで、ご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)