「この恥さらしめ」失意のワリエワを叱責したエテリコーチに猛批判 欧州メディアも「思いやり微塵もない」

J-CASTニュース

   ドーピング問題に揺れる中、北京五輪・フィギュアスケート女子シングルで4位に終わったカミラ・ワリエワ選手(15、ROC)。演技後、失意の愛弟子を叱責したエテリ・トゥトベリーゼコーチに厳しい声が集まっている。

   IOCのトーマス・バッハ会長は「彼女を拒絶しているように見えた」と対応を非難。ツイッター上でも、ロシア語で「耐えられない」「この恥さらしめ、誰がそんなことするんだ?」などと厳しい声が寄せられた。


  • ワリエワ選手に話しかけるエテリコーチ(左)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

欧州メディア「転倒したことへの思いやりは微塵もなかった」

   2021年12月に行ったドーピング検査で陽性反応を示していたワリエワ選手。五輪参加の是非が問われる中、出場した2月15日のショートプログラムでは難度の高いジャンプを決め、首位に立った。しかし、17日のフリースケーティングでは4回転ジャンプの着地で転倒するなどミスが連続。最終順位は4位に終わった。キス&クライでは泣き崩れた。

   フリーの演技後、ワリエワ選手が失意に暮れる中、エテリコーチが「なぜ諦めたの? なぜ戦いをやめたの? 説明して」と問い詰める場面があった。このときの様子はメディアで相次いで報じられた。

   欧州のスポーツメディア・ユーロスポーツは18日(日本時間)、「転倒したことへの思いやりは微塵もなかった」と報道。IOCのバッハ会長も同日の記者会見で「とても冷たい対応だった」「まるで彼女を拒絶しているように見えた」と、エテリコーチの対応を非難した。

   ツイッター上では、ロシア語で「難しいことを教えてくれるのはコーチだけ」といったエテリコーチを擁護する声もあった一方、「耐えられない」「共感力ゼロ」「この恥さらしめ、誰がそんなことするんだ?」と厳しい声も相次いだ。

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