スタバの実店舗で色々と売っているのは知っていた。レジ横のショーケースに入っている、ケーキとか、なんかその手のスイーツ的なフードメニューたちのことだ。
新作ドリンクほど話題にはならないが、あれらも定期的に新作が登場しており、それなりに好評な様子。が、どうやらスタバが販売している食べ物はそれだけではなかったらしい。オンラインストア限定のケーキがあるというのだ。
・チーズとチョコ
筆者がそのことを知ったのは、偶然インスタに流れてきたスタバ公式の投稿がきっかけ。つい先日まで、オンラインストア限定のケーキがあるなど全く知らなかった。
さっそく公式HPを見たところ、ホールでのみの販売で、お値段は税込み2950円。チョコレートケーキとチーズケーキの2種だ。知ってしまった以上はどんな仕上がりか気になるというもの。
また、チーズケーキの方は特に何のストーリーも無いようだが、チョコレートケーキのほうはオフィシャルに特集記事的なページを作成するほどの力の入れよう。
それによると、収穫から60日以内のベトナム産カカオを加工したらしい。また、一般的なガトーショコラの3倍のチョコを使っているとも。ほほう、なんだかスゴそうだ。いよいよ食べてみるしかない。
ということで、チョコとチーズケーキを両方オーダーし、届いたのがこちら。クール便で送料は無料だった。
開けてみるとこんな感じ。段ボールのサイズが驚くほどジャストフィットしている。
ケーキの他に、コーヒー豆の引換券も2枚同封されていた。公式HPによると、40グラム分の試供品の引換えチケットだそう。ケーキ1つにつき1枚付いてくる。
1月末にオーダーし、2月頭に到着していたのだが、賞味期限は4月までとけっこう長め。製造元はタカキベーカリー。
御開帳。HPによると直径は12センチで高さは約3.5センチとのこと。実物もおおむねその通りだった。
両方ともほぼ同じサイズだが、筆者がゲットしたものについてはチーズケーキが明らかに高さで優っていた。個体差だろうか。
・チーズケーキ
まずはチーズケーキからいこう。スタバと言えば、店舗ではニューヨークチーズケーキが定番の一つだと思う。何度か食べたことがあるが、万人向けな仕上がりで安定して美味かったと思う。
こちらは非ニューヨークなチーズケーキのようだが、どんな仕上がりだろう。
ちなみに、底の部分はハードな食感のクラムになっている。店舗のニューヨークチーズケーキもこんな感じだった気がする。
食べてみると、チーズ感がしっかりと感じられる。ニューヨークチーズケーキよりも粘度が高く、酸味も強いかもしれない。
また、底のクラム付近にキャラメルソースが仕込まれており、その辺りが甘さを補完している。全体的に非常にマットでチーズみが重めな感じだ。ふーむ、苦めでパンチ力の強いコーヒーと合いそうな気がする。エスプレッソとか。
なかなかに主張が強いタイプなので満足感も高い。直径12センチ程度のホールなら1回で食べきるのが普通なメタボの筆者だが、こいつはそうはいかなかった。普通に食べるなら、4等分だとちょっと多すぎると感じるかもしれない。些細な差だが、5等分くらいがよさそう。
・チョコレートケーキ
お次はチョコレートケーキだ。スタバ的にも気合が入ってそうなので、期待も高まるというもの。
断面はこんな感じで、チーズケーキ同様に底の部分はビスケットなクラム。キャラメルソースは入っていないようだ。底以外は、純粋にチョコのみ。
食べてみると、なるほど。半端なく超濃厚。これはかなりヘヴィなチョコレートケーキだ。
今までの人生で、1度に最も大量のチョコレートケーキを食べたのはデメルとホテル・ザッハーのザッハトルテを比較した時のこと。直径22センチのホールの半分を一瞬で平らげた筆者だが、スタバのコイツでは到底無理なムーヴだ。
チョコの濃度がマジでヤバい。サイズは小さいのだが、重厚感がぶっちぎっている。ブラックホールみたいだ。チーズケーキも重めの仕上がりだと思ったが、チョコの比ではない。
一切れ食べただけでガッツリとチョコレート食った気になるくらいに濃度が高い。安易に大きくカットしない方が良いと思う。
とにかくチョコレートで脳を徹底的にチョコレートしたいという気分の時に最適の一品だ。これはウィスキーや、酸味のあるホットコーヒーと凄く合いそうな気がする。
ということで、スタバのオンラインストア限定のケーキ2種を食べてみたが、共通する感想としては「とても濃厚」「重めの仕上がり」というもの。
直径12センチでそれぞれ約3000円という価格設定だが、食べ応えが凄まじくあるためコスパは良いかもしれない。ただし、どちらも戦闘力が高いので、チーズケーキはガチにチーズな気分の人。
そして、チョコレートケーキはチョコレートがガチで好きな人向けだと思う。確かにこれは、店舗に出すには尖ってる感。万人受けは狙わず、それぞれ熱心なチーズ党とチョコ党に向けて作ったかのようだ。面白いなぁ。こだわりを感じた。