閉店セールをずっと続けている店だと思って、貼り紙をよく見たら――
「おちょぼさん」の愛称で親しまれている千代保稲荷神社(岐阜県海津市)。その参道にある和雑貨屋に関するツイートがちょっとした話題になっている。「閉店」の貼り紙に、小さな文字で「したくない」と書かれていた、というのだ。
「『この店ずっと閉店セールやってるなぁ』と思ってた」
話題となったのは、和雑貨やカバン・傘などを取り扱う「和楽」というお店だ。店頭を通りがかったツイッターユーザー・よごれん(@yogoren)さんは2022年2月1日、店の外観を撮影し、こうツイートした。
「だいぶ前から『この店ずっと閉店セールやってるなぁ』と思ってたけど、よく見たら違った」
写真には、「閉店」「SALE」などと大書されたポップが。しかし、ポップを拡大してみると、「閉店」の文字の下に小さく「は、したくない」と付け足されていた。つまり、
「閉店は、したくないセール」
というわけだ。
取材に対し、よごれんさんは、千代保稲荷神社で毎月末に行われるお祭り「月並祭」に訪れた際に撮影したと説明する。1年ほど前からこの和雑貨屋のセールを気にかけており、「いつになったら閉店するんだろう?」という疑問を持っていた。
しかし閉店セールでないことに気が付き、驚きをツイッターで共有した。
「こんなことある?という驚きと、おそらく既存品のポップを使ってるのだと思いますが、斬新すぎる活用術に感心し、これを多くの人と分かち合いたいと思ったのでツイートしました」