QNAP、NAS用OS最新版「QTS 5.0」、TeamViewerやWireGuard VPN、exFATに対応 

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 台湾QNAP Systemsは、NAS用OSの最新版「QTS 5.0」を正式にリリースした。

 Linux Kernel 5.10の採用によりNVMe SSDキャッシュパフォーマンスが向上。キャッシュアクセラレーションを有効化すると、メモリの負荷を軽減しつつSSDストレージをより効率的に利用できる。

 また、WireGuard VPNが利用可能なVPNサーバーアプリの最新版「QVPN 3.0」を搭載するほか、新たに「TeamViewer QNAP NAS」アプリにも対応。WindowsからNASへ安全にリモートアクセス可能となる。

 x86ベースのQNAP製NASでは、新たに「exFAT」のファイルシステムも無料で利用可能となり、巨大なファイルの転送が高速化されるという。

 このほか、ユーザーインターフェースも改善されており、初回インストール時にプロセスを通知ボードで知らせる機能や、メインメニューの検索バーなどを追加。よりスムーズに操作でき、快適な視覚デザインへと最適化したとしている。

 セキュリティ面ではTLS 1.3に対応。QTSおよびアプリは自動アップデートが可能で、認証にはSSHキーが提供される。

 画像認識用のAI搭載エンジン「QNAP AI Core」では、Googleのエッジ向けTPU「Edge TPU」を利用し、NASにインストールしたアプリで高速な顔認識や物体認識ができる。画像管理アプリ「QuMagie」における画像認識や分類ではEdge TPUにより、何千枚もの写真を高速に処理でき、処理時間を大幅に短縮できる。

 また、顔認識アプリ「QVR Face Insight」「QVR Face Tiger」では、リアルタイムの動画分析機能が強化され、動画中の顔認識を瞬時に行える。

 このほか、QNAPとULINK Technologyが共同開発した「DA Drive Analyzer」を搭載。クラウドベースのAIを活用してドライブ寿命を予測し、故障が生じる前にドライブの交換を計画するようユーザーに知らせることで、想定外の事故によるサーバーダウンやデータの損失を防げるという。

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