世はまさに餃子戦国時代である。コロナ禍となって以降、お家時間が増えたこともあって冷凍食品や通販の利用頻度は上昇。おそらく “冷凍食品業界が右肩上がり” というニュースを目にしたことある人は多いだろう。
ただ、そのぶん競争は激化。より美味しいものを求める消費者に応えるべく、どこも試行錯誤して違いを生み出そうとしている。そんななか山が動いた。2022年2月6日より、味の素が家飲みと健康志向に着目した冷凍餃子を2つ同時に発売する予定なのだ。
・味の素の新商品
味の素が新しく発売するのは「黒胡椒にんにく餃子」と「シャキシャキやさい餃子」である。発売日を前に味の素から送られてきたことで当編集部は一足先に実食。黒胡椒にんにく餃子については先日公開された記事をご覧いただくとして、今回はもう片方のシャキシャキやさい餃子をレポートしたい。
ブッコミ具合が尋常じゃなくて最終的にタコスになってしまった黒胡椒にんにく餃子に対し、シャキシャキやさい餃子は名前からしてヘルシー。果たしてこれがどう味に影響しているのだろうか。
ちなみに作り方は簡単で、フライパンに並べてフタをして5分経ったらこの通り。商品説明を見る限り、ポイントは香りの強いにんにく・ニラを使っていないところだろうが、何はともあれ食べてみよう!
・シャキシャキやさい餃子(オープン価格)
一口食べてみると、かなりアッサリしていて普通にウマい。ただ、率直な感想としてはちょっと味が薄いかなァといったところ。キャベツ系で生姜が効いている餃子ではあるものの、健康志向に着目しただけに物足りなさを感じてしまう。
これには当サイトの餃子好きであるGO羽鳥も同じ意見。美味しいところを削ぎ落としたのだから、一般的な餃子と比べたら味が落ちてしまうのは仕方のないことだろうで一致した。しかし……だがしかし……!
この時点で私たちはシャキシャキやさい餃子のポテンシャルを引き出せていなかった。というのも!
・まさかの味へ
ひとたび醤油をつけたら有無を言わせないくらいの “ファイター” に変貌してしまったのだ。ヘルシー道に背く行為と分かっちゃいたが、他の味つけを加えたらどう餃子が変化するのか確認してみたかった私たち。ほんの出来心で醤油をつけて食べてみたら……こ、これは……!!!!
_人人人人人人人人人人人_
> シュウマイやん!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
なんと餃子の形をしたシュウマイになってしまったではないか! もしブラインドテストで食べようものなら、脳がシュウマイと叫ぶほどにシュウマイだ。これに醤油だけでなく辛子、さらにはグリンピースを足したら……
もはやシュウマイそのものになってしまう。野沢菜、もしくは大根あたりがそうさせてしまっているのだろうか。そのあたりは謎のままだったけど、醤油をつけるだけで限りなくシュウマイの味になるのは間違いない。
餃子につけるものは人それぞれ。多くはタレだと思われるが、今回ばかりは醤油で楽しんでほしいと思わずにいられなかった。かなりの相性の良さだからぜひ一度試してみてほしい。そうそう、シャキシャキやさい餃子は和食にも合わせやすいみたいなので参考までに。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.