最近気になっている商品に「Atmoph Window」がある。窓を模した大型フレームにデジタル映像を流すインテリアで、たとえ隣のビルの壁しか見えない自宅でも、ハワイやパリやエジプトの空気を感じられるというもの。
めちゃくちゃ欲しいけれど、価格はおよそ5万円。本物の窓のように3枚並べたら15万円!
とても手が出ない……と思っていたら、ホビーの世界におもしろいもの発見! 説明不要、まずはこちらを見て欲しい。
・背景が動いてる!?
飾っているのはなんの変哲もないトミカ、つまりはミニカーだが、背景が流れるように動いているのがわかるだろうか。
10cm四方ほどの小さな空間ながら、まるで車が首都高を走っているように錯覚する。
昼のドライブ風景にしたり
ショールーム風にしたりもできる。
はじめにデモ映像を見たときは「どうなってるの?」と思ったが、理屈は簡単。スマホをセットできるディスプレイケースなのである!
「tomica ライトアップシアター」(税込2970円)といい、基本的にはトミカ向けの商品だが、ケースに入るサイズならなんでも飾れる。カラー展開はソリッドブラックとクールホワイトの2種。2段までスタッキング可能だ。
トミカを飾る場合は、床に車輪止めをセットできるので前後にタイヤが転がることもなくピタッと静止する。トミカ以外のものを飾るときはフラットな床面にもできる
照明を使うには単4電池使用。
スイッチを押すと、二段階の明るさでLEDライトが点灯する。これだけでショールームみたいだ!
さらに背面に工夫があって、ホルダーのようなパーツを引き出して……
ここにスマホをセットできるというわけ。
専用アプリをダウンロードすると、冒頭でご紹介した公式動画やYouTube動画、自分の端末内の動画を流すことができる。
静止画も使えそうなのだが、記事執筆日現在のiOSでは表示できないほか、動画の天地やアスペクト比などの細部は今後の調整が入りそう。
ケース下部のインジケーターは、スマホを光源にして「いい感じ」にグラデーションしてくれる。ショールームでダウンライトが点滅するようなイメージだ。
かっこいいぃぃぃぃぃ! まるで小さな「Atmoph Window」だー!!
すかさず愛車の雄姿をスマホで激写ぁぁぁ! と思ったらスマホがないという事態に陥るのが難点だが。
好きな車を入れて「ひとり東京オートサロン」ごっこができるぞ。久しぶりのリアル開催となった今回、佐藤記者が入場できず涙を飲んだのはつい先日のことだ。
・ここが惜しい!
一方で残念なところもあった。透明パネルはプラスチックだと思うのだが、保護シールもなく届いたので、傷のような汚れのようなもので最初から少し白濁していた。
その後もホコリがつきやすく、ライトアップすると余計に目立つ。静電気なのか、拭いても拭いてもホコリを吸着してしまうため困った。「対象年齢14才以上」の大人向け商品なので、ここはこだわって欲しかったところ。
また、基本はトミカ用なので縦方向には5cmほどしかなく、背の高いものは飾れない。
しかし背景を自在に変えられるディスプレイケースとは、なかなかに感動的だ。最大でもスマホの画面サイズ、という制約はあるけれど、縦型やハイグレードタイプなど、続編の発売を切望!
参考リンク:タカラトミー、Atmoph Window
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.