埼玉には「バイバイン」を思わせる巨大栗まんじゅうがある

デイリーポータルZ

ドラえもんの「バイバイン」という秘密道具をご存知だろうか。

栗まんじゅうが5分ごとに倍に増えていきパニックに…という有名なエピソードだ。

埼玉には、このバイバインを彷彿とさせる巨大栗まんじゅうがある。

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その名もくり太郎本舗のくり太郎。埼玉県戸田市で作られている

このくり太郎を食べる前に、まずは「バイバイン」のあらすじをかんたんに紹介したい。

お皿の上には美味しそうな栗まんじゅうがひとつ。食べたらなくなってしまうという当たり前のことに思い悩んでいたのび太。

そこでドラえもんの秘密道具「バイバイン」が登場。これをかけると5分ごとに倍になるのだ。最初は喜んでいたのび太だが、その指数関数的な増加により食べきれず栗まんじゅうだらけに。このままでは1日で地球が栗まんじゅうに埋め尽くされてしまうかもしれない!

なんとかして栗まんじゅうをなくさなければ…!

子供心に大きなインパクトを残したエピソードだった。大人になってから有名な話だったと知り、やはりみんな怖かったんだなと納得した。コロナ禍で思い出した方もいるんじゃないだろうか。

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このくり太郎、1個200g、なんと574kcalもある

産直スーパーで山積みにされていたくり太郎を見た時、バイバインだ!と興奮した。

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山崎の一般的な栗まんじゅう(181kcal)と比べるとこの大きさ

よく見るとそれほど原作の姿に似ているわけでもない…のだけど、そのアニメチックな大きさがどうしてもバイバインに思えてしまう。

子供心に恐怖した栗まんじゅうの存在感がここにある。

食べきれなさのリアリティがある

画像検索してもらえればわかるが、原作&アニメの栗饅頭って一つ一つがこれぐらいデカく描かれている。そこにジャイアンたちまで集まっても最後の一つを食べきれないリアリティがあるのだ。

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5分たつと分裂する

2個買うと1148kcalである。3個食べたら成人男性の基礎代謝を超えてしまう。すごいことだ。

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半分に切ってみると…
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みーっちり詰まっている
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ちゃんと栗もコロコロと入ってる
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おいしい!

想像以上にかたく練られた栗あんの存在感がすごい。しかし一切しつこさがない。質実剛健な和菓子だ。

比べてみると山崎の方が甘みが強く、バターなんかも入っていて洋菓子っぽさがある。くり太郎はその点自然な甘味で、良い意味で淡泊だ。

これならいくらでも食べられそう!と思うも…

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半分食べた時点で十分すぎるほどの満足感がある。あと喉が渇く

おいしいから口はくり太郎を求めている一方、着実にくり太郎で胸がいっぱいになる感覚がある。

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濃いほうじ茶で一呼吸置きつつ
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もう半分もあとすこし!

5分以上かかって食べきることができた。十二分の満足感だ。

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でもまだ1個あるのよね
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あーっ!

…なんてことは現実にはないのだが、シンプルにお腹が膨れておいしい和菓子だった。この物量にやられる感じがバイバイン体験だ。食べていて楽しさがある。

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勢いあまってくり小判も買いました。こちらは中が小豆あん
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今回の出演者たち。その後3日かけて食べました

なお、このくり太郎は戸田市のふるさと納税の返礼品にもなっており、頼むと48個届くそうだ。

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