『フォートナイト』がiPhoneに帰ってくる!(アプリじゃないけど)

GIZMODO

待たせたな!

全世界の『Fortnite(フォートナイト)』とiPhoneファンの方に、待望のニュースです。iOS環境にて『フォートナイト』が再び遊べるようになります! ただし以前のようなアプリの形式ではなく、NVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」のタイトルとして、ですけどね。

昨年夏にフォートナイトのアプリがApp Storeから削除された時には、そりゃー驚きました。何億人とファンを抱えるゲームが、企業間のお金のいざこざで消えてしまうなんて…。もちろんAndroidやゲーム機など、フォートナイトが遊べる環境はその他にもありましたけどね。

NVIDIAがGeForce NowとiOSのブラウザ「Safari」にて『フォートナイト』の復帰を宣言したのは、昨年の11月。なおApp Storeのガイドラインでは、ストリーミングゲームサービスで提供されるゲームは個別のアプリがストアに必要となるので、今回はアプリではなくブラウザでのゲーム配信となったのです(一方、Microsoftはアプリ提供も検討していましたが)。

Safari上でのプレイは抜け穴のようなものですが、新しいバージョンのGeForce Nowはモバイルデバイス向けに最適化されており、以前のiOSやAndroidアプリと同じようにタッチスクリーンとメニューによる操作が可能です。

NVIDIAによれば「クローズドベータの待機リストには本日から登録できるが、今月は限られたプレーヤーのみアクセスできる」とのこと。これはGeForce Nowの有料/無料プランに関わらず、「地域とデバイスにもとづいて」プレーヤーが選ばれるようです。

現時点ではいつ、すべてのGeForce Nowユーザーにゲームが提供されるのかは不明ですが、ベータサービスがいつまでも続くというわけではありません。おそらくはサーバ負荷などを監視しながら、提供ユーザー数が順次拡大されるはずです。

『フォートナイト』開発元のEpic GamesがApple Storeの30%の手数料を回避するために、独自のアプリ内決済システムを実装したことで始まった、今回の騒動。その後の裁判では開発者がサードパーティーの決済機能をユーザーに提供することが裁判所によって認められましたが、一方でApple(アップル)にもフォートナイトをApp Storeに復帰させる義務はありません(そして、今後も復帰はなさそうです)。

サーバー上で動作するクラウドゲームサービスは、ローカルで動作するアプリと比ると必ずしも理想的なゲーム環境とはいえません。高速で安定したインターネット接続が必要ですし、無料プランでは解像度が1080pに制限され、ゲームのセッションは1時間までとなっています。それでも、プレイできないよりはずっとマシ。これからはiPhoneでも『フォートナイト』が遊べることを、素直に喜びたいですね!

Source: NVIDIA via Gizmodo US