クルマの自動運転技術を応用。視覚障害者をナビするAIウェアラブル・デバイス「biped」 #CES2022

GIZMODO

視力の弱い人たちを手助けする。

世界初、3DカメラとGPSとAIを搭載し、音声で障害物を避けるよう指示するウェアラブル・デバイス「biped」が「CES 2022」に出展されています。

自律運転車が歩行者やほかの車との衝突を避ける技術を応用して目の見えない人をナビゲートし、数秒先にある障害物にぶつからないよう注意を促し、目的地まで案内します。

170度の広角カメラが目の代わりになる

開発しているのは、スイスのbiped.ai社。重さ900gの「biped」は両肩に掛けるデザインで、指示するのは自転車や自動車などをリアルに模した立体音響。もちろん音を出さない物体が近付いても、警告音がその方向から鳴り、赤外線カメラで夜でも使用可能です。手持ちのイヤホンなどを接続して使いますが、周囲の音が聞こえるように骨伝導イヤホンをが推奨されています。

なお、カメラは170度の広角で、電池寿命はフル充電で6時間以上とのこと。歩く時だけ起動すれば良いので、1日のお出掛けには充分そうですね。

20分学べば使えるお手軽さ

使い方はスマホ用アプリで20分ほどチュートリアルを受け、イヤホンとペアリングするだけ。現在はベータ版のテスト中ですが、興味があればサイトから名前やメールアドレスを登録し、早めに購入できるようになっています。

いつかは白杖と同等に、こうしたデバイスを装着するのが当たり前になるかもしれませんね。科学技術で、人々の暮らしがもっと豊かになります。

Source: Twitter, biped.ai via NEW ATLAS

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