「ラブライブ!」シリーズ合同カウントダウンライブで見た“さらなる躍進を感じさせるステージ”

CNET Japan

 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は12月31日に、神奈川県にあるぴあアリーナMMにて開催された「ラブライブ!」シリーズをテーマにしたライブイベント「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 ~LIVE with a smile!~」の模様をお届けする。


ラブライブ!シリーズの2021年を締めくくり、2022年をファンと一緒に迎える年越しカウントダウンライブが、有観客で開催された

 「ラブライブ!」は「みんなで叶える物語」をキーワードに、楽曲、アニメ、ライブなどオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト。活動のなかには、メンバーの声を担当するキャストが、作中と同名のグループとしてステージに立つライブイベントも行っている。

 今回は、「ラブライブ!サンシャイン!!」における浦の星女学院のスクールアイドルグループ「Aqours」、同じく「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」における虹ヶ咲学園の「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(ニジガク)、「ラブライブ!スーパースター!!」における結ヶ丘女子高等学校の「Liella!」による合同カウントダウンライブとして行われたもの。2020年にも、Aqoursがラブライブ!シリーズとして初めてのカウントダウンライブを、無観客によるオンラインライブとして行ったが、今回は3校(グループ)26名が集結し、有観客での開催が実現した。

 なお公演は、新型コロナウイルス感染対策ならびに感染拡大予防ガイドラインに沿う形での有観客開催となり、発声をともなう声援は控えることとなっていた。そのため曲中の盛り上げやメンバーからの問いかけに対しては、拍手を送ったりコンサートライトを振る形で応えていた。あわせて、公演の模様はオンラインでの有料生配信も実施。Twitterでも視聴者のコメントで盛り上がっていた。

 出演したのは、Aqoursの伊波杏樹さん(高海千歌役)、逢田梨香子さん(桜内梨子役)、諏訪ななかさん(松浦果南役)、小宮有紗さん(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏さん(渡辺 曜役)、小林愛香さん(津島善子役)、高槻かなこさん(国木田花丸役)、鈴木愛奈さん(小原鞠莉役)、降幡 愛さん(黒澤ルビィ役)。ニジガクの大西亜玖璃さん(上原歩夢役)、相良茉優さん(中須かすみ役)、前田佳織里さん(桜坂しずく役)、久保田未夢さん(朝香果林役)、村上奈津実さん(宮下 愛役)、鬼頭明里さん(近江彼方役)、楠木ともりさん(優木せつ菜役)、指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ役)、田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)、小泉萌香(三船栞子役)、内田 秀(ミア・テイラー役)、法元明菜(鐘 嵐珠(ショウ・ランジュ)役)。Liella!の伊達さゆりさん(澁谷かのん役)、Liyuuさん(唐 可可(タン・クゥクゥ)役)、岬 なこさん(嵐 千砂都役)、ペイトン尚未さん(平安名すみれ役)、青山なぎささん(葉月 恋役)。


Aqours

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ニジガク)

Liella!

 公演の開演直前には「ラブライブ!」における「μ’s」の楽曲「SUNNY DAY SONG」が流れるという、劇場版アニメ「ラブライブ!The School Idol Movie」でスクールアイドルが集って歌ったシーンが想起させるような、合同ライブだからこそと思われる曲が流れ、場内のテンションがさらに高まる一幕も。オープニングでは、2021年におけるラブライブ!シリーズの歩みをまとめた映像と、スクールアイドルのメンバー26人の紹介映像が上映され、どの場面でも常に拍手が送られていた。

 ライブの幕開けとなったのは、Liella!のデビュー曲である「始まりは君の空」。ラブライブ!のライブステージでは、アニメPVと同じパフォーマンスを行うことで、作品とシンクロした世界を体感できるシンクロパフォーマンスを特徴としており、このステージでもアニメPVをバックに、メンバー5人とともにキャスト5人が躍動した。

 続いてはニジガクの始まりの曲でもある「TOKIMEKI Runners」。ニジガクのコンセプトであるソロ活動を示すような、個性を表す個別衣装で登場。2021年はスマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)の展開で、ニジガクにミアと嵐珠が加入したことにあわせて、内田さんと法元さんが新たに参加。2人はラブライブ!シリーズのライブイベントに初出演となっており、新たなニジガクの姿を見せるステージとなった。

 そして、海の波音とともにAqoursが登場し歌ったのは「DREAMY COLORS」。ラブライブ!シリーズの象徴となる羽があしらわれ、9人が並ぶとグラデーションとなるドレス風衣装でパフォーマンス。この前日と前々日の2日間、同じ会場で行われたワンマンライブの勢いそのままと感じさせるステージとなっていた。

 それぞれが紹介代わりとなる楽曲披露が一区切りしたところで、ステージ上には26人が勢ぞろい。伊波さんを中心としたトークのなかでは、2020年1月に開催された合同ライブ「ラブライブ!フェス」に触れる一幕も。Aqoursと、当時9人だったニジガクは出演していたが、Liella!は結成されていなかったため、この組み合わせでの共演は初めてとなる。Liella!が準備のために降壇するなか、Liella!のステージを初めて直接見られることを楽しみというキャストからの声も聞かれていた。

 トークパートでは企画コーナーが設けられた。「想いよひとつに! ピッタンコmy friends! カウントダウンで1.2.3!」と題したもので、キャスト陣が事前に20問の選択式アンケートを回答。その集計結果をもとに、各校それぞれのキャストのなかで回答がそろっていたか、“ピッタンコ率”の高い2人を紹介していくものとなっていた。

 Aqoursと虹ヶ咲の組み合わせでは、第3位が斉藤さんと小泉さん(70%)、第2位は高槻さんと鬼頭さん(75%)、第1位は小宮さんと村上さん(85%)。結果が発表されると、それぞれのキャストがハートを送りあったり喜んだりする光景も見られた。また、一致していた設問と一致していなかった設問も明かされ、それにまつわるトークも盛り上がっていた。ここでの第1位だった小宮さんと村上さんの組み合わせは、キャストから意外という言葉も聞かれていた。

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