一般社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は6日、宮城県警察がレトロゲームの海賊版入りゲーム機器を販売していた男性を、著作権法違反の疑いで仙台地検へ送致したことを明らかにした。推定被害額は14億円にのぼる。
被疑者は千葉県流山市に住む44歳の会社員で、レトロゲームの海賊版入りゲーム機を海外のショッピングサイトから購入および輸入をし、転売をするなどしていた。対象タイトルは「ROCKMAN2」などカプコンの5タイトル、「SONIC ADVANCE」などセガの2タイトル。男性は転売を通じて得た利益を、自身の小遣いにしていたという。
ACCSでは複数会員と共同で、2021年5月から9月にかけて、大手ショッピングサイトにおいてレトロゲーム海賊版機器に対する集中的な削除要請を実施し、この期間に延べ378商品が削除。海賊版ゲーム機器に内蔵されたゲームタイトルは合わせて273万タイトル/13.7億円(1タイトル500円で算出)で、海賊版流通における被害が甚大であったという。
ACSSは今後も集中的な削除対応を実施していくとともに、悪質な案件については刑事摘発の支援、およびショッピングサイト/オークションなどのプラットフォーム事業者への働きかけ、連携を通じて、海賊版流通の防止に努めるとしている。
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